ダルマインコの里親探し7

全部で6羽のインコ、ケージが3つ。そのうち、セキセイインコオカメインコ、それからダルマインコの世話はそれほど大変ではない。

しかし、キボウシとワカケが同居するケージとヨウムのダイちゃんのケージは世話が面倒。ペットシッターさんに世話を頼んでよかったと思う。

キボウシのマイちゃんは私には威嚇してくるが、ペットシッターのTさんには、全然違う表情というか態度。

何しろ、Tさんが世話にやってきて、二階への階段を上がり始めたときから、鳴き声を挙げて反応する。他のインコも同じ。明らかに歓迎の鳴き声。

インコたちのいる部屋にTさんが入ると、マイちゃんなどは「コンニチハ」を連発。ダイちゃんも鋭い鳴き声で挨拶。

これが私だと、部屋に入ってもどのインコも反応なし。シーンと静まり返ったまま。

この違いって何なんだろうと思った。

家にインコたちを引き取って最初の一週間はTさんに毎日来てもらったが、一週間が過ぎてからは週に3日来てもらうことにし、残りの4日は私が世話をすることにした。

最初の一ヶ月が過ぎてもインコたちの私に対する態度は冷たいまま。

しかし、それを過ぎると、まず、セキセイインコのピーちゃんがわたしに懐き、かご前面の金網に止まって、明らかにコンタクトの要求をするようになった。

金網越しにくちばしを撫でるとうれしそうだったから、やはり懐いていたのだと思う。

続いて、引き取って2ヶ月ほどすると、ダルマインコのアイちゃんとオカメインコのオカちゃんが私の鳥の鳴き声を真似るとそれに反応して、私のほうに寄ってくるようになった。これも懐いた証拠のように思った。

6羽を引き取ったのは、私が飼い主となって世話をするためではなかった。あくまで、新しい飼い主を探すためだったが、引き取って、2ヶ月も家に留め置き、里親探しをしなかったのにはわけがある。

6羽を引き取ったのは5月10日頃。最初に近所の人にインコたちの里親になってもらえそうな人を教えてくれるように頼んだところ、その週の週末にある家族がオカメインコを見にやってきた。

お父さんと子供2人、それにそのお父さんのおばさんに当たる近所の人、そして、お向かいのうちのお母さんとその子供2人、その人たちがまとめて一つの部屋に集まった。

私を入れて8人。その人たちがインコたちのことで色々と話をする。マスクをしているとはいえ、完全に密の状態。

5月といえば、まだ、ワクチンを打っている人はいない。これはまずいということで、ネットの里親探しのサイトに里親募集の記事を載せる時期ではないと判断した。

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ワカケホンセイインコのツキちゃん