外飼いトリオ3

マロを拾ってちょうど一年後、ヨシの散歩の途中で、川の堤防にいたところを保護したのがタロとジロ。そろって里親募集サイトに記事を掲載してもらった。すぐに何件かの応募があり、タロは、里子としてもらわれていった。

  • 小さいときのジロ(2009年12月)


ジロにはついに、一人の里親候補も現れなかった。小さい頃の写真はそれなりにかわいく写っていると思うのだが、成長するにつれ、鋭い顔つきになり、これでは、たとえ応募者があっても実物を見たらたぶん破談になるだろうなとは思っていた。
ジロの顔つきは、今も河川敷に暮らす野良犬の何匹かにそっくりだ。
目は金目で、瞳孔が小さく、これだけでも鋭い目つきになるが、さらに、顔に歌舞伎役者がする隈取のような毛色をしており、いっそう見かけが怖そうに見える。
漫画のデビルマンみたいな感じだ。

  • 現在のジロ(2010年10月)


ジロもマロと同じで、見かけは怖そうだが、性格はごく普通の飼い犬と変わらない。
特に凶暴というわけでもなく、マロのような臆病でもない。
私にはとても従順で、動物病院に連れて行くと、私にへばりついてはなれない。
家の庭だけが遊び場で、外の世界をまったく知らないので、怖くて仕方がないのだろう。
見かけとは違って、とても内弁慶なのだ