2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

知性が大事#22

次の日の朝、まだ夜が明けないうちに同室の田中は、他の二人と車で出かけた。 この日、特に何の予定も立てていなかった私はゆっくり朝寝。ベッドから出たのはかなり遅かったように思う。 遅い朝食をとって、さて何をするか。武田荘にいても退屈なだけだから…

真夏のリトープス2

家では、かなり多くのリトープスを真夏でも、午前中は直射日光に当てている。 気温の上昇が著しく、猛暑日になりそうなときは、午後からは日陰になる場所、あるいは遮光ネットを張ってある場所に鉢を移動させる。 自生地の環境を考慮しての潅水は必要だと考…

真夏のリトープス1

さて、梅雨も明け本格的な夏の到来。 家のリトープスたちというと、断水などしていないので、ぷっくり元気。 ぷっくりといっても、パンパンにはち切れそうというわけではない。直射日光にさらしているものは、夕方にはかなりの皺がよる。もっとも、そのとき…

黒いネコを捕獲2

捕獲した黒猫を以前、シロを収容したキャットタワーに入れた。 シロよりだいぶ小柄なので、このキャットタワーでも十分な広さがあると思う。 さて、えらく人懐っこいので、タワーから出してみると、もう甘えるのなんのって。どう見ても、これまで人の世話を…

黒いネコを捕獲1

去年の今頃、確か7月半ばだったと思うが、川の中州に仕掛けたトラップで白い猫を捕獲した。 シロと名づけて10ヶ月世話をしたが、全く懐かず、今年5月に家から脱走。今は近所のお宅に出没して、そこで餌をもらっているらしい。 で、それから1年過ぎた今月10日…

知性が大事#21

夕食の準備ができて、サーファー3人と一緒に食事をした。 「同じ釜の飯を食ったなかま」という表現があるが、一緒に食事することで心理的距離がぐんと縮まるというのは本当だろう。 サーファーの3人と、お互いに自己紹介しあった。 夕食の準備をしてくれた田…

知性が大事#20

夕方といってもまだあたりが明るいうちに、武田荘に泊まっているサーファー3人が同じ車に乗って帰ってきた。 おそろいといってもいいほど、同じようないでたち。派手な色のバミューダパンツ、多色使いのアロハシャツに、玉虫色に色が変化して見えるサングラ…

真夏の冬型クラッスラ

夏越しが難しい多肉には、セトーサ系エケベリアのほかに冬型クラッスラがある。 この時期の冬型クラッスラの様子はというと冷気直撃で元気なものと、それでも調子がいまいちのものとがある。 画像の3種はいずれも元気。今が開花時期らしく花芽をあげてきた。…

それからのシロ

5月にうちから脱走したシロ。懐かなかったとはいえ、10ヶ月世話したので、脱走してからどうしているのかと心配で、近所を探してみたところ、50mほど離れたお宅に出没するらしいことが分かった。 そのお宅には、雌猫が3匹いて、その猫たちにつられてあたりを…

夏のセトーサ系

夏はセトーサ系にとっては厳しい時期。 二重鉢とエアコン冷気直撃で毎年、この時期を乗り切っている。しかし、調子の悪い株はやはりこの時期に消えてしまう。 画像は3株は今のところ元気。 まずはセトーサ。 株の下のほうの葉が、暑さのせいだと思うが、落ち…

知性が大事#19

フリーマントルに行くために使った鉄道。これがなんとものろい。確か電車ではなく、ディーゼル車だったと思うが、時速はせいぜい30kmほど。ちょっと早い自転車並み。 車両も恐ろしくおんぼろで日本の鉄道車両を見慣れた目からすると、こんなのまだ使ってるの…

知性が大事#18

Bremer Bayのキャンプ場で一泊して、マギーとテッドの一家はカタンニンに戻った。 その後、一家はオーストラリア一周の旅に出るという。 一家との一緒の旅がいやでないなら、付いてきても良いと言われたが、私には夏休み中にパースに行ってしたいことがあっ…

猛暑日対策

梅雨は明けていなくても猛暑日はやって来た。 今日は朝からよく晴れて、しかも空気の透明度が高い。こういう日は多肉にとっては危ない日だ。 昨日も猛暑日だったが、雲が多めで、日射はそれほどでもなかった。 今日は雲がほとんどない。気温としてはあまり差…

マミラリア・星月夜の花

サボテンの世話ができていない。棚に置きっぱなしで雨ざらし。 それでもちゃんと花を咲かせるものもある。 画像はそんな世話要らずのマミラリアのひとつ、星月夜(だったと思う)。 刺らしきものがほんの申し訳程度にイボの先端にあるが、触っても痛くもなんと…

梅雨時のリトープス3

梅雨はまだ明けないようだ。しかし、今日は朝から雲を透してではあるが、日照があった。 一枚目の画像は曲玉(まがたま)。 屋根の上に置いていて、何度か雨に打たれたため、やけに膨満気味。例年の今の時期だと、シワシワ一歩手前のペッタンコな姿のはず。 リ…

刺マミの花

画像はMammillaria mainiae(マミラリア属メイニアエ)の花が咲いた様子。 この種は日本には導入されていないのか、和名がまだない。カタカナ表示した種名も実際にはどう発音されるのか分からない。一応、英語流の発音をカタカナにしてみた。 刺の先がフック状…

梅雨時のリトープス2

今日は午後から久しぶりに太陽が顔を出した。一体何日ぶりだろうか。 少しでも日照時間を長くということで、早速リトープスや多肉の鉢を屋根の上に出す。 注意しなくてはならないのは、リトープスはそれほどでもないが、多肉の場合、それまで何日も日に当て…

知性が大事#17

マギーとテッドのうちでの滞在中のもうひとつの思い出といえば、なんといっても、Beremer Bayまで連れて行ったもらったこと。 クリスマスが終わってから行ったのか、その前だったのか記憶がはっきりしないが、いずれにせよその頃。 この小旅行は、カタンニン…

知性が大事#16

マギーの夫、テッドはカタンニン高校の理科の先生。彼の家に滞在中のある日、テッドにガムツリーの種を集めに行くので、一緒に来ないかと誘われた。 ガムツリーとは、オーストラリアの固有種、ユーカリの仲間の植物を総称的に呼ぶときの名前だ。 早い話、オ…

梅雨時のリトープス

ここのところ、まともに太陽が出てきたことがない。ずっと曇りか雨降り。 多肉の多くが徒長し始めている。リトープスはというと、雨がかからないように気をつけていたものはあまり変化がない。 その一方で、太陽が出ているときに、少しでも日光をと思って日…

知性が大事#15

ケンの農場を後にして、私は再びカタンニンの町に戻ってきた。 滞在先はあらかじめ一週間ほど泊めてもらうことになっていたカタンニン高校の美術教師、マギーと理科教師テッドの夫婦のうち。 夫婦には二人の子供がいた。兄と妹。名前は忘れたのでボブとメグ…

知性が大事#14

もうひとつケンのうちでのエピソード。 ある夕方のこと、ケンの一家が揃って出かけることになった。私は言ってみれば部外者なのでケンのうちに残ることになった。 一家が出かけた先は50kmほど離れたところ。さて、みんなが出かけた後、これがなんともいえな…

知性が大事#13

いよいよケンのうちを去る日が来た。ケンの知り合いがカタンニンに帰る日に車に同乗させてもらうことになっていて、その人たち(若いカップルだった)がケンのうちにやって来た。 ケンのうちを去るに当たっては文字通り、滞在期間中の様々な経験が走馬灯のよう…

知性が大事#12

ケンのうちでの滞在がそろそろ終わりになる頃、ケンがこちらで仕残したと思うことはないかと聞いてきた。 高い知性の持ち主だと思われる人間が、目的もなしにオーストラリア奥地の人里は慣れた農家にやってくるはずがないと思ったのかもしれない。 そこでひ…