2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

右か左か? 番外編1

「右か左か」シリーズを書くに当たって、何冊かの本を読んだ。その中の一冊に「自然界における左と右」という本があった。 初版は結構古く、1971年だから、40年以上前だ。科学の進歩にあわせて、新しい知見を書き加えていったものらしく、内容は素粒子の世界…

真夏のエケベリア

連日の猛暑日。暑さと乾燥のせいで多肉植物の中に、枯死するものが出てきている。 その中で、エケベリアは夏の暑さに弱いものがあるということで、入梅前から、二重鉢に入れて、夏対策を施したものは、割合順調に夏を過ごしている。 画像はそうした、順調な…

怖くない怪談

オリンピック関連の番組で埋め尽くされたNHK。昼間の番組に、夏になるとどこからともなく現れるタレントが出演していた。夏定番の怪談話ということなのだが、これがちっとも怖くない。 話がほとんど聞き取れないので、怖いも何もあったものではない。 聞き取…

里子の近況(くう)

画像は今日届いた里子のくう。庭に日除けのテントを張ってもらったようだ。 体つきがもう成犬そのものに成長している。今の時期、長毛タイプのワンコは暑さに弱く、熱中症になる危険がある。 家のワンコの中では、サブが一番暑さに弱く、この前、植木屋さん…

コロクとトラキチ

去年の11月に保護した子猫は6匹。そのうちのメスの2匹は、貰い手が見つかった。 メスの2匹とトラキチと名づけたオス一匹が、母屋の2階で暮らしていたのだが、メスの二匹がいなくなって、母屋には、トラキチだけが残った。 生まれてからずっと一緒だったメス…

一転にわかに

上空を覆う積乱雲(2012年7月26日撮影) 画像は、我が家の上空に、突如現れた積乱雲。あまりに巨大なため、コンパクトデジカメでは、全容を撮りきれない。 画像の写真を撮る数分前には、はるか東方にあった、ごく普通の積乱雲だったのが、恐ろしい勢いで成長し…

里子の近況(エナ)

エナ(2012年7月25日着信) 画像はほとんど全身丸刈りになったエナ。長髪だった人が丸坊主になったりしたら印象がすっかり変わるのと同じで、毛が長いときとはずいぶん印象が違う。 里親さんによると、最近、話しかけるような唸り声を出すとのこと。 部屋の中…

大きな顔

梅雨が明けて、いよいよ、本格的に暑い夏がやってきた。今日も猛暑日一歩手前。 犬の多くは、寒さはともかく、暑さには弱いのが多い。家のワンコたちも、マロやサブは早くも、暑い日は元気がない。 その一方で、元気いっぱいなのが小夏とチャック。食欲も全…

右か左か?17

蚊取り線香のような渦巻きに関しては、右巻きか、左巻きを決定するのに、二つの要素が確定していなければならない。 確定しなければならない二つの要素とは、渦の上下と、渦が持つ運動の方向性だ。 渦巻きパターンを持つものとして、台風の渦と、つむじの渦…

禁じられた遊び2

家に帰ってきて、他のワンコたちとも馴染んできた小夏。相変わらず、夜はガレージに置いてあるケージで寝ている。 餌も、ケージの中で食べるように躾けてあるので、餌の時間になると自分から進んでケージに入る。 ガレージの奥には、物置にしている土間があ…

右か左か?16

画像1 植物だけでなく、身の回りのさまざまなものがラセン形を持ち、それがright-hand(ed)/left-hand(ed)によって、その形状が区別されている。 さらに、この区別は分子の世界や、物理、数学の世界にも、広がっている。植物学の世界がラセン形に関し、孤高を…

右か左か?15

さて、時計の針の動き方に関して、参考にする日時計のタイプで、ずっと後の時代の植物のつるの巻き方についての論争が左右されるとは、機械時計の発明者は考えもしなかっただろう。 それはともかく、次に、これまで見てきた判定法のうちのどれが合理的かを考…

日焼け

雨が明けて、強烈な日差しが降り注ぐ。 梅雨の時期は、多肉植物が徒長してしまうため、雨よけに留意する必要があるが、今の時期は、日焼けさせないように注意が必要。 と解っているのに、ちょっとした不注意から、日焼けしてしまったエケベリア属ミニマ。 水…

右か左か?14

たとえば、アサガオのツルの巻き方を、ネジやバネのラセンパターンと同じとの理由で、right-handedと判定した場合、right-handedには、clockwise、つまり右回りとの意味の関連付けがなされてしまっているので、ツルの成長を上から観察する植物学者には、到底…

右か左か?13

植物学者の理解の仕方とは違うのが、その他の分野の科学者たちの考え方だ。 下記のURLでは、ラセンに2種類あるとして、その区別の仕方を説明している。 http://en.wikipedia.org/wiki/Helix Helices can be either right-handed or left-handed. With the li…

右か左か?12

英語圏における、clockwise/counterclockwiseとright-hand(ed)/left-hand(ed)の関係の混乱の一例が、ニュージーランドの植物学者の用語集に見ることができる。 この学者のサイト上で閲覧できる用語集のdextrorseの項目には、次のような記述がある。 Dextrors…

右か左か?11

ワイン製造に使われた木製の圧搾機 ラセン形の物品のうち、ropeについで歴史の古いものは、ネジ(screw)だ。ネジの歴史は意外に古く、紀元前三世紀にさかのぼる。 http://en.wikipedia.org/wiki/Screw 上記URLによれば、最初の頃、ネジは今のような何かを固定…

右か左か?10

ラセン形のものを、その巻き方により、right-hand(ed)とleft-hand(ed)の2種類に分けるのが英語圏の区別の仕方だ。 2種類のラセン形の判別法は、ラセンの中心軸を鉛直方向に立て、これを横から見る。 ラセンのパターンが右上がりならright-hand(ed)で、左上が…

復活

画像のサボテンはいわゆる拗れた状態から、復活を果たしたサボテン。ギムノカリキウム属鳳頭。 購入して、しばらくして元気がないのに気づき、植え替えをしたものの、どんどん球体が収縮して、元の半分以下になってしまった。 そのまま枯れること思ったが、…

右か左か?9

逆回転時計 回転運動するものを、真上から見下ろし、その方向と時計の針の動きとを比較して右回りか左回りかを判断する判定法は、文明開化とともに、西欧から日本にもたらされたようだ。 今では、日本にすっかり定着し、いまやほとんどの人がこの判定法を用…

右か左か?8

アサガオのつるの巻き方を牧野は、その著書の中で、左纏い(ひだりまとい)と表現している。つるが左に曲がって支柱に纏わりつくからだ。 このアサガオ左巻き説に異を唱えたのが、同じ植物学者の木原均だった。 ラセン形をなすものは、日本の植物学界を除いて…

右か左か?7

画像1 画像1はタッピングネジとボルト、それに鬼目ナットで、何れも右ネジだ。 右ネジというのは、コイルと同じく、ネジを横から見たときにねじ山が右肩上がりのラセンが見えるものをいう。 中学生の時の、技術家庭科で、ネジのことを習った。その時に、右ネ…

右か左か?6

縄の綯い方の右綯い、左綯いは何を基準にそう呼ぶのかは、確定した説はない。 しかし、縄を作る際、作っている人の視線から、わらの先端部分の動きが、日本式の見方による右回りか左回りかによって、右回りに見える場合を右綯い、その反対の場合を左綯いと呼…

これぞ難物サボテン

エキノマツスツ属栄冠は、今のところ順調に生育を続けている。これまでの栽培では、それほどの難物とも思えない。 スクレロカクタス属プビスピナ(2012年7月8日撮影) ところで、家にはもう一つ、小さい割には値段の高かったサボテンがある。スクレロカクタス…

右か左か?5

台風、つむじと来て、次は何かというと、巻貝の巻きかたである。 画像1, 2は以下の日本のサイトからの拝借で、巻き方が違う2種類のカタツムリだ。 http://www.kanpira.com/iriomote_museum/shell/about_shells.htm このサイトの説明によると、右巻き、左巻き…

里子の近況(鈴)

画像は、里子の鈴の飼い主さんから送られてきたもの。 ドッグランに連れて行ってもらったときの写真のようで、他のワンコたちともうまくやっているようだ。 この画像を見ると、鈴はうちに戻ってきた小夏にそっくりだ。鈴は里子訪問の時の印象で言うと、動作…

右か左か?4

画像1 次に、回転運動ではなく、それに類似する渦巻き運動の場合を見てみる。 巨大な渦巻き運動といえば、今がシーズンの台風、ハリケーン。その渦巻きは北半球では、左巻き。南半球では右巻きとなっている。 画像1が台風の衛星画像、画像2がオーストラリア…

右か左か?3

観察者が実際に運動するわけではなく、その視点が移動しないような場合、つまり回転する物体の左回り、右回りの根拠はなんだろうか。 この問題に関し、ほとんどの人が正しい考え方を知らないのではないだろうか。 たとえば、回転するレコードを見て、右回り…

サボテンの花48

画像は4日に咲いていた、何れも名前のわからないサボテンの花。いわゆる100円サボテンの花だ。 最初の画像のサボテンは、ギムノカリキウム属のたぶん雑種。肌の色や花の色などから見ると、麗蛇丸と何かの交雑種だろう。 肌の色つやがよく、花の色も淡いピン…

右か左か?2

アサガオなどのツル植物のつるの巻き方は、どのような視点からそれを見るかで、変わってしまう。 あることの右、あるいは左を決めるのは、一人一人の主観的観点だ。普段の生活の中で、右、左が問題になる時、その言葉を使った人間の視点を想像しないと、右か…