2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

知性が大事#11

初対面で人の顔を見るなり大笑いするとは無礼千万なのだが、マイクの姉にしてみれば、ちょっとお馬鹿な弟が連れてきたという人間が、真っ黒に日焼けしたチビの東洋人で、しかも自分の弟よりはるかに年上の中年。これが笑わずにいられようかということなのだ…

知性が大事#10

オーストラリアの夏の日差しは強烈で、空気が澄んでいる分、紫外線の強さが日本とは比較にならない。 そのことは十分分かっていたので、朝、ケンの農場に出かける前に顔や手にはたっぷり日焼け止めを塗っていた。 しかし、脚はというと皮膚の柔らかい大腿部…

今の時期のエケベリアたち#2

今日は天気予報どおりの朝から雨。雨ざらしのエケベリアたちには恵みの雨か。 最初の画像は美尼月迫(ビニゲッセル)。 小さいエケベリア。この時期に濃い緑色のしまった姿になる。 何かと何かの交配種なのだが、エケベリアの交配関係には興味がないので、調べ…

今の時期のエケベリアたち#1

いまどきの梅雨はかつてのそれとは異なり、降れば土砂降りが当たり前になっている。梅雨の真っ盛りといっても、まだこの地域は1時間に50mm以上の土砂降りの洗礼は受けていない。 しかし、天気予報では今夕から当地でもかなりの雨量が予想されている。 昨日ま…

知性が大事#9

静か過ぎる時間がどのぐらい続いただろうか。程なくしてケンのうちから一人の女性が出てきて、テントの戸口のところから私に声をかけてきた。 どうやらケンの奥さん、つまりマイクの母親のようだった。 顔立ちがどことなくマイクに似ている。マイクは父親の…

知性が大事#8

キャンピングカーのそばに張られたネットには、出入りができるように、切れ込みが入れてある所があり、ケンが置いていった私の荷物を持ってそこから中に入った。 入って驚いた。私が中に入るやいなやワーンという音が沸き起こった。何事かと思ってネットを見…

夏至の次の日の朝

画像は今日の朝、5時半ごろの東の空。昨日が夏至だったが、あいにくの曇り空。 今日は上空の寒気の影響で曇りからところにより激しい雨が降るという天気予報。しかし、この時間はまだ上空は澄んでいて晴れ。 ほんの短い時間でも、多肉・サボテンのためには、…

里子の近況(あいこ)

里子のあいこの里親さんから近況メールが届いた。 あいこはちょっと前に近況メールが届いたえなと同じ、シーバの子供。一歳年下の妹に当たる。 母親のシーバが体毛の短いタイプなのに対して、あいこは特に顔の周りの毛が長い。 これはシーバの母親、つまりあ…

知性が大事#7

マイクと私の荷物を乗せて、マイクの父親(仮に名前をケンとしておく)は一路、家に向かって走り始めた。 はじめのうちは比較的まともな道が続いていたが、どんどん東のほう、いわゆるoutbackと呼ばれる場所に入っていくにしたがって、道路は舗装されていない…

知性が大事#6

日本の諸事情に関して授業をしていたのは主にカタンニン高校。学年はyear7とyear8だったから日本で言えば、中学1,2年生のクラス。 また、オーストラリアに来てから一週間ほどはコーディネーター役の社会科の先生、仮に名前をメグとしておく。その彼女のお宅…

ロビビア属ティエグリアナとパロジア属麗繍玉の花

一枚目の画像はあまり見かけない花色のLobivia tiegliana。和名はどういうものか調べていない。 真っ赤な花。鮮紅色というのか鮮血色というのか、ものすごいような赤色。 こちらは黄色の錦繍玉と赤色の花の緋繍玉が混じったようなアプリコット色の花を咲かせ…

テロカクタス属春雨玉の花

テロカクタス属のサボテンの花はどれもよく似ている。大型で鮮やかな色彩。 このサボテンは春雨玉。 最近はサボテンの世話があまりできてない。それでもちゃんと花を咲かせる丈夫な種類だ。

知性が大事#5

知性の高さを重んずる西欧諸国。オーストラリアはそうした知性主義が人々の間に浸透している国のひとつだ。 インターンシッププログラムに参加して、半年ほどオーストラリアに滞在したことがある。 西オーストラリアの小さな町、カタンニンのhigh schoolで日…

中間型リトープスたち

典型的夏型リトープスの自生地より、自生地が西の地域のリトープスを取り上げてみる。 最初の画像はザクロ玉(Lithops var. bromfieldii)の自生地ユピントンの気候グラフ。画像のタイトルは「微紋玉の自生地気候」となっているが、ユピントンはザクロ玉、寿麗…

里子の近況(えな)

久しぶりに里子のエナの里親さんから近況報告のメールをもらった。 生まれて2ヶ月ほどの子犬だったえなを保護したのが2011年の11月のこと。このときの様子は「新たな子犬たち36〜41」というタイトルで記事にした。 「新たな子犬たち37」のリンクを下記に付け…

夏型リトープスの代表#4

自生地が南アフリカではなくナミビアの曲玉。これも夏型の代表といえると思う。 上のグラフは曲玉の自生地の気候グラフ。雨は少ないながらも夏が降雨の中心。この時期に花を咲かせる曲玉が夏に休眠などするわけがない。 実際、夏に断水せず、潅水を続けると…

夏型リトープスの代表#3

自生地の気候から見て、夏型といえるリトープスの続き。 一枚目の画像は、露美玉。ヤフオクで落札したもの。富貴玉とも言う。これも丈夫なリトープスなのだが、富貴玉系のリトープスであるスザンナエを溶かしてしまっているので日輪玉ほど高温には強くないか…

夏型リトープスの代表#2

画像は夏型リトープスの紫薫系を寄せ植えにしたもの。 日輪玉と同様、夏降雨地域が自生地の紫薫系リトープス、家では、夏に断水はしない。雨ざらしに近い栽培なので、自然と夏のほうが水遣りが多くなる。 冬も断水はしない。これは、紫薫系の多くが、背の高…

植え替えしたルエッティ

4月28日に記事にしたルエッティ、植え替えてどうなったかというと、どうやらうまく新しい鉢土になじんだようだ。 どこで判断するかというと、成長点。白いイボが密集して見える状態がルエッティの場合、健全な証拠。 植え替え前は密集度合いが弱くなり、球体…

処分価格のミルトニア

よく行くHCのひとつで処分価格になっていたミルトニアを購入した。 といってもミルトニアが目的ではなく、それが入っていた鉢が欲しかったから。 画像の右側の縦長の釉薬のかかった鉢がそれ。こういうタイプは既製品ではほとんどない。小型のものなら見つか…

夏型リトープスの代表#1

表題の「夏型リトープス」に、首をかしげる人もいるだろう。何しろ、名だたるリトープス名人たちの説明ではリトープスは冬型ということになっている。 しかし、それはすべてのリトープスを「冬型として扱う」ということで、すべてのリトープスが冬型というこ…

リトープス・曲玉の開花

曲玉を寄せ植えにした鉢。ただし3時の方向にあるのは微紋玉。 曲玉の種を採る予定をしている。うまく同時開花したら、受粉させるつもりだったのが、曲玉のひとつが早くも開花した。それも受粉させる予定だったもの。 まあ仕方がない。種を取るには開花時期が…

リトープスの日焼け?

画像のリトープスは脱皮の終わった招福玉。頂面と側面の境目あたりに白く変色した部分がある。 日焼けのように見える。ところが、脱皮してからこうなったのではなく、古い葉の下から現れた部分がすでにこの状態になっていた。 強い太陽光線が分厚い旧皮を通…

シクラメンが早くも芽を出した

画像は去年の冬に購入したミニシクラメン。連休を過ぎてもまだたくさん花をつけていた。 5月は急速に温度が高くなり、雨もほとんど降らなかった。屋外の棚においていたが、乾燥が続いた頃に、どんどん葉が枯れていき、夏枯れの状態に。 普通、こうなると、球…

冬型リトープス3種

リトープスは、日本の栽培状況では冬型メセンということになっている。 しかし、リトープスの栽培手引きなどを読むと、「冬型種として扱う」というような記述をしている場合がある。 これは注意すべき表現で、「〜として」というのは、「本来はそうではない…

初夏のフェネストラリア

一枚目は五十鈴玉の大株。5月後半が相当に高い気温になり、その間も一度も潅水しなかったので葉に皺ができ始めている。 しかし、この時期から潅水、つまり鉢のうえから水を与えて、鉢底から水が流れ出るようにするというのは行わない。 特にこの株のように、…