エンテロタイプ

腸内細菌叢をグラフにして、エンテロタイプを可視化すると、各個人の特徴がよく分かる。

グラフの種類はさまざまあるので、個人と個人の違いを明確にするには、菌種ごとに色分けしたグラフを使うと良い。

2023年9月28日号の雑誌Tarzanが腸活アップデートという記事をフィーチャーした。

その記事の中で、年齢や性別の違いによるエンテロタイプを円グラフで表したものを掲載した。

このときの記事の内容がネットで公開されている。

tarzanweb.jp

個人別エンテロタイプを見ると、実にさまざまで、親子といえどもかなりの違いがあることがわかる。

一方で、全くの別人が同じようなエンテロタイプであったりするから、なかなか興味深い。

このときの使われている円グラフを私の2024年の検査結果に適用したものがつぎのグラフ。

2024年3月12日の検査結果

このグラフとTarzanで挙げられた個人のグラフを比べてみると、似たようなグラフは一つもない。強いて近いものを挙げると、「元・高校球児の30代1児の父」のグラフ。

プレボテラの占有率が私のほうがはるかに多いが、その点を除くとまあ似ているといえる。

親子兄弟でも全くといって似ていない場合が多いので、エンテロタイプというのは、指紋に近いかもしれない。

とはいえ、指紋にもタイプがあるように、エンテロタイプには優勢な菌種によってタイプ別に分けられるようだ。

普段の食事内容が直接影響する腸内細菌叢の様相。免疫にも大いにかかわりがあるとすればこれを無視して、健康状態の維持は無理だろう。

前回の記事でも言及したように、私の現在の目標は酪酸菌の一種のフィーカリバクテリウムの占有率を上げること。

今日も朝からそれを目的とした食材を摂取した。一食目のメニューは野菜・果物・各種パウダーのスムージーと、ピーナッツバターたっぷりの無塩食パン二枚。

直後に一時間の散歩。

二食目はヨーグルトとおからを混ぜたペーストに、白菜キムチ・ごま油・エゴマ油・鶏ササミをあえたもの。これを大きなレタスの葉に乗せたものを頂いた。

食後に砂糖なしのフレーバーティーを一杯。これで、今日一日の食事が終了。寝るのは午前0時半頃なので、寝るまで、9時間以上何も食べない時間がある。

単にフィーカリパクテリウム育成のとどまらず、16時間ダイエットで体重管理も厳密に行っている。

腸内細菌検査2

一回目の腸内細菌検査の結果を受けて、腸内の酪酸菌の一種、フィーカリバクテリウム菌の増殖を目指すことにした。

フィーカリバクテリウムの増殖に効果がありそうな食材をネット検索で調べて実行。5ヶ月を経過した3月の時点で2回目の腸内細菌検査を受けた。その結果が次のようなもの。

腸内細菌検査の結果2

前回記事と同様に腸内細菌のうちの占有率上位5種類の菌とその占有率は次のようなもの。カッコ内の数字は前回の検査結果との比較。

1. プレボテラ 31.39%  (△8.37%)

2. フィーカリパクテリウム  9.54%  (△3.36%)

3. バクテロイデス 6.4%  (▽4.06%)

4. ブラウティア 6.03%  (△2.32%)

5. ビフィドバクテリウム 3.06%  (▽2.45%)

上位3種類の菌種には変化がなかったが、占有率には変動があり、5種の順位も2位と3位が入れ替わり、4位たったアナエロスティペスの替わりにブラウティア4位になった。

占有率の変化で言えば、一位のプレボテラの占有率の増加が著しい。プレボテラ属の菌は穀類を多く食べる人に多いとされる。

しかし、私の場合、2016年の10月から今日に至るまで、糖質制限ダイエットを継続実行していて、ご飯をぜんぜん食べていないし、糖質類全般の摂取量が一日当たり、150gを超えることはまずない。

それにもかかわらず、プレボテラの増加が著しいのは、たぶん、フィーカリパクテリウムの増殖に効果があるとして、小麦フスマを原料にしたシリアルを毎日食べていることが理由だろう。

目的のフィーカリバクテリウムも占有率が上がったので、それはそれでよかったのだが、目的以外のプレボテラも増加したと考えられる。

さて、肝心のフィーカリパクテリウムも占有率が3%超増加している。目標は占有率10%だったので、それにはちょっと届かなかったが、まあ良しとしておこう。

フィーカリパクテリウムの増殖のために実行したのが次のような食材を一日二食のうち、どちらか、あるいは両方の食事で必ずⅠ品目は食べるまたは飲むということ。

その食材は次のようなもの。

1.  ブロッコリーまたはキャベツ

2. 発酵性食物繊維とされるアラビノキシランを含む食材。たとえば、小麦ブランを含むシリアル、バーリーマックス、サイリウムパウダー、クマザサパウダー

3. 高カカオチョコレートを一食に付き20g以上

4. 紅茶一杯

上記の食材いずれもが、フィーカリパクテリウムの増加に効果ありというネット上での情報に基づいたものだ。

2回目の検査でフィーカリパクテリウムの占有率が上昇したのは、どの食材が効果があったのかはわからない。

いずれの食材も腸の健康維持には何らかの効果があるとされているので、フィーカリパクテリウムの増加に寄与しなかったとしても、これからも続けることにする。

フィーカリバクテリウムの占有率の目標は最低でも10%、できれば15%超が目標。そして酪酸産生菌の合計占有率は2回目の検査では15.27パーセントだったが、これも最低でも20%。できれば25%超を達成したいと思っている。

摂取すべき食材は今現在のもので間違いなさそうなので、このまま継続することにして、次回の腸内細菌検査は8月終わりから9月の初め頃にする予定。

腸内細菌検査1

腸活に取り組んでから結構な時間が経過した。シリアルを販売しているメーカーが腸内細菌検査も行っていて、ここで何度か腸内細菌の検査をしてもらった。

最初に検査を受けたのが、去年の10月。そのときの検査結果をグラフにしたものが次のようなもの。

腸内細菌検査の結果1

腸内細菌のうち、上位5種の細菌とその占有率は次のとおり。

1. プレボテラ 23.02%

2. パクテロイデス 10.46%

3. フィーカリバクテリウム  6.18%

4. アナエロスティペス 5.89%

5. ビィフィドバクテリウム 5.51%

 

腸内細菌全体の四分の一をプレボテラという菌種が占めている。このタイプは穀物を良く食べる人に多いとされ、かつては日本人の多くがこのタイプだったと考えられているが、現在ではかなりの少数派。

高齢者のあいだではまだまだこのタイプが健在ということなので、私もその一人ということになる。

腸内細菌をその性質で分類すると、善玉菌、悪玉菌、それから日和見菌の3種に分けられる。

私の腸内で一番高い占有率を占めるプレボテラはこのうちの日和見菌に属している。二番目に多いパクテロイデスも同じ日和見菌。

三番目と四番目のフィーカリパクテリウムとアナエロスティペスは善玉菌の一種の酪酸菌。

私の腸活はこうした酪酸菌をなるべく増やすことを目標としている。多ければ多いほどいいというものではないらしいが酪酸菌の合計占有率が20%超が一応の目標。

上のグラフのに示した菌のうち、ロゼブリア、アガソバクター、それからサブドリグラヌムの4種がやはり酪酸菌。

これらの合計占有率は13.53%なので、目標の20パーセントには届いていない。

ちなみに、ネットの情報などで、善玉菌として最も取り上げられることが多いのが乳酸菌とビヒィズス菌。

グラフの中の菌でいうと、乳酸菌はラクトパチルスで私の場合、占有率0%。これは大腸内での占有率なので、乳酸菌が主に生育する小腸末端部と大腸の入り口付近にも全くいないということではないと思う。

それからビヒィドバクテリウムというのがビヒィズス菌を表している。この占有率も5.51%だからそれほど高くない。

この検査結果から、5ヶ月経った先月3月12日に二回目の検査を受けた。

その結果は次回の記事で公開する。

なんばウォーキング

この記事のタイトル「なんばウォーキング」。大阪の難波付近を歩いて巡ることではない。「なんば歩き」と呼ばれる歩行法をちょっとしゃれて表現したまでのこと。

これをテーマに選んだのは前々回と前回の記事と関連があるから。

前回記事ではNHKの番組、「あしたが変わるトリセツショー」で取り上げられた健康保持のための速歩。速歩は早足で歩くことで太ももの得に前側に大きな負荷をかけ筋力増強を図るというもの。これを習慣化することでアンチエイジングの効果を得られるとの説明があった。

この速歩に限らず、私たちの歩き方はほとんどの人が歩くときに大きくか小さくはともかく、手を振りながら歩き、その振り方は脚と手が前後逆になっている。

ほとんどの人がこの歩き方だから、自然な歩き方だと勘違いしているが、この歩き方は明治以降、西欧文化流入とともに日本に入ってきたものだとする説がある。

私はこの説は正しいと思う。この説を含め「ナンバ歩き」に関して、ウィキペディアが参考になる。

長年河川そばや堤防を犬の散歩のため歩いていると、健康保持のためと思われるウォーキングやジョギングをしている人たちと出会う。年齢も服装も違うし、ウォーキングもそのスタイルはさまざま。

しかし共通することが一つある。それは足の運びと手の振りとの関係で、すべての人が「ナンバ」ではなく、西欧式であること。

しかし、この歩き方は犬連れの散歩だとずいぶんやりにくい。片手は引き綱でふさがれ、もう片一方は犬がするフンの処理のためのスコップを持っているから、大きく手を振ることはもちろん、手と足の動きが逆だと、たとえ小さな手の振りでも犬の鼻面を引っ張ってしまい、犬にはまことに嬉しくないことになる。

ということで、私の散歩は手をほとんど振らない歩き方になっている。

ナンパ歩きは手と足の運びが同じ方向という説明が上記ウィキペディアの説明にあるが、歩くときに手を含めた上体、もっと正確に言えば肩をほとんど動かさない歩き方のように思う。

ウィキペディアによれば、「ナンバ歩き」は訓練をしないと身につかないようなことが書いてあるが、私がこの歩き方に関心を持ち、練習したところ一週間も経たないうちにマスターできた。

普段の散歩で上体や肩をほとんど動かさない歩き方をしていたから、ナンバ歩きもすぐにマスターできたとも言えるが、一般の人でも、スーパーなどで買い物をし、手に買ったものを入れた袋やバッグを両手に持った場合、その状態で手を大きく振る人はいまい。

ナンバ歩きを試してみれば、意外に早くマスターできるかもしれない。

江戸時代に限らず、一般庶民が日常生活で、歩くのは移動のため。その際に手ぶらというのはあまりなかったに違いない。少なくとも片手には何か持ち、場合によっては天秤棒を肩からかけたり、旅の場合には、振り分け荷物を同じく肩からかけて長距離を移動するのが普通。

荷物を持ち運ぶ場合、中の荷物にダメージかあまりないのは肩をなるべく動かさない歩き方。動かす場合でも、脚の動きに合わせたナンバ歩きになっていたことは想像に難くない。

またこの歩き方は腰の筋肉や股関節への負担も軽く、流行の言葉で言うなら"sustanable"な歩き方といえる。

西欧式の歩き方は腰を大きくひねり、そのときの筋肉が元に戻ろうとする反動を前進方向への力、つまり推進力に利用する歩き方だ。

当然のことながら腰の筋肉、股関節に大きな負荷がかかり、トレーニングとしてはそれはそれでいいのだろうが、荷物を手で持ったり、肩からかけたりして長距離を移動するには全く適さない。

筋肉に大きな負荷をかけたいわゆる「筋トレ」なるものが盛んに喧伝されているが、私の考えでは、"sustanable exercise"としては長時間低負荷で「遅筋」を鍛えるのがよいと思っている。

もう一つ付け加えるなら、転倒防止やトレーニングによる筋断裂を避けるには、筋肉の柔軟性を増すためのストレッチが欠かせない。

しかし、40年以上に亘る河川の傍の遊歩道ウォーキングで出会った人の中でそうした別種のトレーニングを組み合わせて行っている人に出会ったことがない。

ウォーキングをしている人はいつ出会っても、いつもウォーキングだけ。ジョギングをしている人はいつもジョギングだ。

中には太極拳をしている人にも出会うが、これもそればかり。他のトレーニング法には全く目が向かない。

単一種目で鍛えられるのは当然ながら、体のさまざまな機能のうちのうちの限られたものだけ。

筋肉の場合で言えば、限られた方向に働く限られた種類の筋肉だけになる。筋トレでよく推奨されるスクワットは大腿四頭筋のそのうちの速筋だけ。それだけ鍛えたからといって、転倒防止や、ましてやアンチエイジングに効果があるとは思えない。 

ナンバ歩きはそうした固定観念を破る一つの方法かもしれないと思う。

ウォーキングスピード

前回記事からちょっと間が空いてしまった。書きたいことはさまざまあるのだが、家庭の事情でゆっくりとパソコンに向かい合い時間がなかった。と、自分にも言い訳してみるる。

今回もウォーキングに関することを書いてみる。私の場合、河川沿いの遊歩道を犬を連れての散歩で、歩く速度は時速4kmちょっと。全然早くないゆっくり散歩。

さて、健康効果を謳うウォーキングに関するネット上や雑誌などの情報を見ると、そのほとんどが普段の歩きよりもかなり早い速歩を勧めている。その速度、時速7kmぐらい。

ちょうど一週間前のNHKの情報バラエティー番組「あしたが変わるとりせつショー」でもこの速度を勧めていた。

このときの番組副題が「あしたが変わるトリセツショー1日1分から!筋トレ不要の簡単アンチエイジング術」というものだった。

NHKプラスが設定されていれば、見逃し配信で番組を全部視聴できるから参考になる。

内容をかいつまんで言えば、通常よりかなり早い速度で歩くことで、脚部の筋肉、とりわけ、太股前側の大腿四頭筋に負荷が大きくかかり、筋肉量のアップにつながるという。

さらに筋肉に2種類あって、その中の「速筋」が太くなることで筋肉量のアップになると説明していた。

「速筋」は別名「白筋」とも呼ばれ、瞬発力と、そのときに発揮する筋力の大きさに特徴があり、別名アスリート筋。これを集中的に鍛えることでいわゆる「ムキムキ」の体にもなれる。

ここで、ちょっとした番組へのツッコミを述べてみると、番組副題にあった「筋トレ不要」という部分。速歩という、ややきつめのトレーニングで、しかも、負荷をかけるのは「速筋」。これ、「筋トレ」と全く同じコンセプト。筋トレ不要といいながら、やることは筋トレそのもの。

筋トレのいいところは、トレーニングによる、筋肉量が増えていくことが筋肉量測定などの専門計測器を使わなくも体形が目に見えて変わってくる点。

これがモチベーションの維持に役立つから長くトレーニングを続けることも容易になる。同じことが速歩にもいえるだろう。

しかし、わたしは筋トレ、あるいは速歩で速筋を鍛えることは必ずしもアンチエイジングにつながらないと考えている。

速筋は鍛えることで量を増やすことができるが、その際に、筋肉を増やすための栄養素が必要になってくる。その栄養素はタンパク質。

筋トレにはまって、ムキムキを目指す人ならば、その摂取量、摂るタイミングなど、どんどん専門的にエスカレートしていき、日常全体が筋肉増量のために過ぎていくなどということも起きてくる。

速筋は鍛えて太くなるが、太くなることを継続していくには、どんどんと負荷を上げていかなくてはならない。

同じ負荷のかけ方だと、増量はストップしてしまい、トレーニングのモチベーションであったものがなくなってしまう。

それでトレーニングを止めてしまうと、あっという間にもとの体形に逆戻り。負荷をかければ太る筋肉は、負荷をかけるのを止めると痩せてしまうからだ。

かといって、負荷を増やし続けなければならないトレーニングというのは、それ自体がリスキーだ。

高齢者には大きな負荷をかける運動は事故の元。アンチエイジングどころか取り返しの付かない事故を起こして寿命を縮めることも十分ありうる。

実は、私は若い頃、ボディビルにはまって、何年間かトレーニングを続けたことがある。その頃の私の目標はフランク・ゼーン。今もネットでその勇姿を見ることができる。

不世出と言っていい均整の取れた美しいボディ。今見ても惚れ惚れする。

しかし、何年間かのトレーニングの後、私は筋トレをやめてしまった。負荷が大きくなるにつれ、体のあちこちに故障が起きたからだ。

特に腰の筋肉の肉離れ。これは筋トレを止めてからも長期間に亘って私を悩ませ続けた。

弱点となってしまった腰の不調。それを軽減してくれたのが、ゆっくりウォーキング。

トリセツショーで言及のあった「遅筋」こそが腰痛防止の決め手だったのだ。

大きな力は出せなくても、持久力にすぐれ、長い時間のウォーキングにも良く働いてくれる遅筋こそ、トレーニングの対象にすべきものだと思う。

ただ、そのトレーニングは時間がかかる。持久力走の代表はマラソンだろう。マラソンの選手はいずれもほっそりとした体つき。脚も筋肉質ではあっても太くない。

それは持久走に必要な筋肉が「遅筋」だからだ。

そして、そのトレーニングにはマラソンのトレーニングに時間がかかるのと同じで時間をかけてする必要がある。

私の場合、犬の散歩を兼ねたウォーキングは約1時間半。途中で川の遊歩道に設置されたベンチでストレッチを入念に行うから、総計2時間の散歩になる。

遅筋を鍛えるためのウォーキングにプラスしてストレッチ。これこそがアンチエイジングにつながると思っている。

ウォーキングスタイル

飼い犬の散歩。雨の日や真夏の酷暑の時期を除いて行っている。最近は血糖値のコントロールという意味も加わって、血糖値センサーと腕時計を身につけた散歩に変わっている。

年末の頃、犬の散歩のとき、前のほうからやってきた人が声をかけてきた。以前から散歩のとき、たまに会う人で、いつもならビーグル犬の連れている方。

「今日はワンちゃんは連れてこられなかったんですか」という問いかけに、「犬の調子がイマイチだったので、今日は私一人で散歩です」という答え。

この人がビーグル犬を連れて散歩している姿を見かけるようになったのは、かれこれ30年以上前のこと。

こちらも犬連れなので、すれ違うときに声ぐらいかけそうなものだが、出会うようになってから、20年ぐらいはただその姿を見送るだけ。

というのも、この人の歩くスタイルは独特で、犬連れなのに両手を大きく振って、足取りはかなりの大股。わき目もふらず歩く速度はかなり速かった。

こんな風だったこともあって、ずっと声はかけずに長い年月が経過した。

ところが5年ほど前だったか、同じ川沿いの遊歩道ではあったが、いつもとは違う場所でばったり出会った。

思わず、「散歩のときに良く出会いますよね。今日はぜんぜん違うこんな場所でばったり出すね。」と声をかけた。

声をかけてみると、意外にも気さくな返答が帰ってきて、それ以来出会うと挨拶を交わすようになった。

その人が自分のほうから声をかけてきたのだ。そのときに会話。

「いや、いつも犬の散歩で出会う方ですよね」

「あっ、そうです、今日はワンちゃんを連れておられないんで気が付きませんでした」

「犬の調子がイマイチで、それで私一人で出かけてきました。

「そうなんですね。元気になって、またワンちゃんとも会えればいいです。」

「ずっと散歩を続けられているせいか、お若いですね。ちなみにおいくつですか。」

と年齢を聞いてきた。

「来年、私年男なんです。」

「えっそうなんですか、じゃあ辰年生まれ。実は私も辰年生まれなんです。」

「来年が六回目の年男。つまり72歳になります。」

「エーっ、お若く見える。いつも散歩されているからなんでしょうね。」

驚きの反応を見せたので、こちらも聞いてみた。

「そちらはおいくつなんですか」

「来年60歳になります。」

この返答に今度はこちらがビックリする番。なんと12歳も年齢差があったのだ。

まあ、確かに、歩くスピード、スタイル。顔のつやなどからして、そのぐらいの年齢でも不思議ではない。それにしても一回りも年齢差があるとは、ちょっとびっくり。

歩くときの姿勢やスピードには、もろに年齢がでる。

この人以外にも、川沿いの遊歩道を散歩コースにしている人は多い。高齢男性が健康維持のためと思われる散歩には毎回、何人かと出会う。

そこで気が付くのは、その姿勢。やや前かがみで、両足の膝が外側に開いている。そのためつま先が進行方向に向いておらず、いわゆるガニ股歩き。

この姿勢だと、膝が外側に曲がって突き出た感じになり、かなりの距離はなれた後方から見ても、膝が突き出た歩き方になっているのがわかる。

歩く姿勢を横から見た場合、背中の上部から首にかけて、前方に湾曲している。見るからに老人男性の歩き方という感じになる。

健康のために歩いているのだろうが、こうした姿勢で長時間歩くと、背中、腰、膝に負担がかかり、かえって体に悪いのではなかろうか。

膝が外側に開いてしまう原因はたぶん太ももの内側にある内転筋が弱くなっているからだろう。

男性の場合、この内転筋は中年の頃にはもう弱くなっている人がかなりいる。遊歩道以外の場所で見かける男性の歩き方を見ても、中年以降の男性のほとんどが膝が外側に開いていることが見て取れる。

加齢とともに、内転筋はどんどん弱ってきて、老年に達する頃には、もう立派な老人歩きのスタイルになるのだろう。

件の男性はまだまだ若々しい歩き方。彼が私に対して「お若いですね」と評した理由も私の歩くスタイルが若々しいものであるからかもしれない。と、ちょっと自慢してみる。

腸活メニュー9

朝食は一品目が1. ネバネバ丼 2. カボチャ、ニンジン、ブロッコリーの茎のスライス+茹でブロッコリーサラダ 3. スムージーの3種を日替わりにしている。

二品目がたいていは豆腐+オリーブオイルで、三品目が豆乳と牛乳の混ざったものにインスタントコーヒーとシリアルを加えたもの。

この組み合わせを長い間、定番朝食として食べてきた。

フィーカリバクテリウムを育成するために、定番朝食にもマイナーチェンジを加えることにした。

その一つが腸活ドリンクを上記の2. のサラダの前に飲む。このドリンクは血糖値の上昇を抑える働きがかなり強く、2. のサラダのような糖質をかなり含むメニューの前に飲んでおくと血糖値を効果的に抑えることができる。

腸活ドリンクはフィーカリバクテリウムのエサになるとされるアラビノキシランが豊富に含まれている。これが血糖値の上昇も抑えてくれるから一石二鳥。

次に、三品目の豆乳と牛乳を混ぜたものに加えるものをインスタントコーヒーに替えてココアにしたものを週3回摂取。

ココアの原料はカカオ。カカオに含まれるプロテインがフィーカリバクテリウムのエサになる。

ココアはたいていの場合、砂糖が入ってる。砂糖なしといえば、オランダ原産の例のココア。

このココア、だまにならないようにするには少量のお湯で溶いておかなければならない。溶いた後、牛乳と豆乳を加えて、ここにブランリッチを入れる。

インスタントコーヒーを使った場合に比べ、かなり濃厚な味。毎日だと飽きてしまいそうなので、週に3回だけにしておく。

朝食の後に紅茶を飲むことにした。紅茶の習慣的飲用でフィーカリパクテリウムが増えるという研究結果を踏まえたもの。下記がその研究について述べたサイト。

この研究では紅茶に含まれる何が影響してフィーカリパクテリウムが増えるのかの理由に関して言及がない。

しかし、紅茶はもともと好きなので、これを朝食の後に定期的に飲むことには抵抗はない。

二食目に玄米+バーリーマックス半々のご飯を導入したことは前に述べた。しかし、このご飯も糖質たっぷりなので、130g食べる場合、何らかの対策なしでは血糖値が急上昇することがフリースタイルリブレによる計測で明らかになった。

このことは次回の記事でもう少し詳しく述べることにする。