新たな子犬たち2013-2-4

  • 今回保護した子犬(2013年7月1日撮影)


連れ帰った子犬を調べてみた。まだ目も開かない、生後4,5日ほどの子犬だった。
腹がばんぱんに膨れていた。水に沈んでいた時に、したたかに水を飲んだのだろう。
おぼれた人を助けた時、まず、大量に飲んだ水を吐かせるようだが、骨格もしっかりしない子犬に無理に水を吐かせると、かえってよくなさそうだったので、そのままにした。
それよりも、長時間水につかっていたことにより、体温がかなり低下していることのほうが問題だった。
低体温症は真夏でも起きる。座布団タイプの温熱ヒーターを持ってきて、子犬の入れてある籠の下に敷いた。
深部体温が下がってしまっているため、なかなか体温が戻らない。ドライヤーを持ってきて、タオルに包んだ子犬を交互に温風で温めた。
30分以上たった頃、ようやく体温が感じられるようになり、温熱ヒーターで温まったカゴに入れて様子を見ることにした。
家に連れ帰って約6時間後の午後5時ごろ、何度かの排尿により、パンパンだった腹がようやくへこんだ。
それを見計らって、ミルクを与えてみたところ、少しだが飲んだ。ミルクを飲む元気があるようなら、助かる可能性は高い。
一度に飲むミルクの量は2,3ccほど。しかし、その少しの量でも、飲むと飲まないでは大違いだ。夜を迎えて、次の朝まで、数時間おきにこの2,3ccのミルクを何度も与えた。
朝をむかえて、子犬は二匹とも元気だった。少しぐったりとした様子だったが、手に持つと、身もだえし、体温もしっかりと感じられる。危機は脱したようだった。
画像は、保護してから五日目の7月1日の撮ったもの。すっかり元気になり、動き回るので、写真が撮り辛かった。