新手の敵

多肉植物やサボテン栽培で、私にとっての最大の敵はスズメ、というわけで、特に大事にしたいと思っているものや、スズメ除けの針金バリケードが十分でない鉢は、庭にあるフラワースタンドに置いている。
ところがこの鉢に植わってあるものを標的にする新たな敵が出現した。
画像がその敵。

敵の正体はオンブバッタ。野菜の栽培経験がある人なら、オンブバッタによる食害は軽視できないものであることは知っているだろう。
菜園で見つければ即、捕殺するのが原則。殺虫剤では退治しにくいから、いわゆる「テデツブース」作戦が一番手っ取り早い。
そんなことは百も承知だったのだが、庭で何匹かのオンブバッタを見つけてはいたものの、野菜の栽培はしていないので捕まえて捕殺はしなかった。
以前の私なら、野菜栽培をしていなくても、害虫は見つけ次第捕殺していただろう。
しかし、むやみな殺生はよくないと思い始めているので、実害がないのなら殺すまでもないと放置していた。
で、それが裏目。なんとオンブバッタはリトープスの花弁が好物らしい。花紋玉系のリトープス。やっと先端が現れた花びらを全部食べてしまった。
にっくきオンブバッタめ。目にもの見せてくれるわとばかり、捕まえて握りつぶすなんてことはしなかった。
以前の私ならそうしたに違いないが、前述の通り、考え方が変わってきている。
食べられたのは花弁だけ。本体は無事だったので、大した害ではない。
とはいえ、咲きかけの花弁を次々食べられてはたまらないので、捕まえて100m程離れた場所に逃がしてやった。
画像にはとらえられていないが、すぐそばにはオンブバッタの名の通りのオスとメスのペアもいて、下側の雌がやはり花びらをうまそうに食べていた。
このペアも同時に捕まえて、バイバイしてもらった。