日本人の英文解釈1

英語関連の記事は久しぶり。
英語の学習会でちょっと難しい英文を取り上げ、逐語訳をしていくことにした。これは学校でやる英文読解の授業と同じ。
ちょっと違うのは、一つ一つの英文を構造分析して訳を当てはめていくというようなやり方ではなく、大体の意味を文脈に沿って訳していくというもの。
ただ、文法事項に関しては、学校文法では取り上げない、それでいて英文理解の上では重要な項目に関しては突っ込んだ説明をしている。
取り上げた教材は「赤家のアン (Anne of Green Gables)」。有名な小説で、主人公は11歳の少女。
主人公の年齢からして、この小説の想定読者は同じ年頃の主として少女だろう。
ところが書かれている英語はなかなかどうして日本人にとっては簡単ではない。ずいぶん古い時期に書かれたものなので、文体が古いということもあるのだろうが、学習会で以前に取り上げた「大草原の小さな家」や「ハリー・ポッター」に比べても格段に表現が難しい文が数多く出てくる。
学習会では本の形をしたものを教材にする方が便利なので、次の本を教科書にすることにした。

この「日本人の英文解釈」シリーズでは、学習会で英文訳の宿題として出した一文を取り上げて、生徒訳をたたき台として元の英文の意味を考えていくことにする。
一回目のレッスンで宿題にしたのは次の一文。

P2
Avonlea occupied a little triangular peninsula jutting out into the Gulf of St. Lawrence, with water on two sides of it, anybody who went out of it or into it had to pass over that hill road and so run the unseen gauntlet of Mrs. Rachel's all-seeing eye.

解説は次回記事に。