栽培の成功例2

二重鉢に植えつけて、夏越しをさせたサボテンたちは、こちらが意図したとおりの成功例だが、たまたま栽培がうまくいった例もある。

  • 高山性のマミラリアたち(2010年9月25日撮影)


写真は、メキシコの高山に自生するマミラリアのサボテンのいくつかだ。
高山性サボテンだから、雲峰などと同じような二重鉢に植え替える予定だったが、ぐずぐずしている間に、夏本番になってしまい、真夏の植え替えはまずいということで、黒いプラ鉢に入れたままになっていた。
ベランダに置いた植物棚の一番上の段においてあり、真夏の直射日光がまともに当たる場所だ。同じような条件にあったサボテンのいくつかが、日焼けしたり、煮えてしまって枯れたのに、このマミラリアたちは元気をなくすどころか、夏以前の生育を上回る生育を見せた。

  • ヘルナンデジー(手前左側)と白鷺(奥右側)


近接撮影した二枚目の写真を見ると、夏の間に成育した場所がよくわかる。くびれた部分から上が、今夏成長した部分だ。
左のへルナンデジーは、高さが購入時の二倍近くになった。また、右側の白鷺は、購入したのが、去年の12月。
夏までの半年間にほとんど成長しなかったが、猛暑の2ヶ月間でずいぶん成長した。
成長した部分のせいで、全体がちょっと微妙な感じの形になっている。
二重鉢に入れたのがよかったと思う雲峰も、実はそうではなく、暑い季節が好きなサボテンだったからなのかもしれない。