サボテンの冬越し6

プラセンティフォルミスと同様、冬はラン栽培用温室暮らしのユーベルマニア属のペクチニフェラ。この二種のサボテンは自然環境でも、自生地がほぼ重なり合う。
ペクチニフェラも、家では温室暮らしの冬のほうが元気がよく、新刺をどんどん出してくる。
夏は両種のサボテンともに、新しい刺を出さない。プラセンティフォルミスのほうは、夏が花の時期なので、そのために刺は出さないと思っていたが、自生地環境のグラフから見て、どうやら日本の夏が、どちらのサボテンにとっても暑すぎるようだ。
生育に適切でない温度条件となった場合、植物はその成長を止める。
暖かくなる頃には、温室から出して他のサボテンと同じに戸外で無遮光で育てているが、夏になると、黒色のプラスチック鉢では、熱がこもってこれが元気のなくなる原因かもしれない。
今年は植え替える時に、陶器製の鉢に植えつけ、真夏には、外鉢をつけて、鉢の温度を上げないようにしてみようと思う。
これで、夏も元気に刺を出し続けるようなら、やはり、夏の暑さが元気のない理由だったことになる。

二番目の画像はペクチニフェラの自生地の一つであるMontes Claros, Brazilの気候グラフ。Diamantinaより、標高が低い分、温度は少し高め。それでも夏は日本ほど暑くはない。
サボテンの栽培に関する本を読むと、ディスコカクタス属、ユーベルマニア属のサボテンは冬暖かく育てるとは書いてあるが、日本の夏はこの二つの属のサボテンには暑すぎるとは書いていない。一年を通じて安定した気候の自生地と、日本の気候は、夏も冬も違いが大きい。