リトープスの実生2014年9月#3


10月になって、急激に気温の低下し、日照時間が減少している。
これは、リトープスの実生苗にとっては生育に大きく影響し、これから冬を迎えるに当たって、重大な問題になる。
家のように、戸外栽培だと、気温の低下がまともに生育を遅らせる。
リトープスは冷涼な季節に生育するというが、それは、夏に仮眠させ、秋口に潅水を再開させるという栽培法の場合であり、そうした栽培法を推奨する人はほぼ例外なく、大型ビニールハウスで栽培を行う生産業者または、趣味家でも、膨大な数のリトープスを栽培するセミプロの人たちだ。
ビニールハウス内の環境は外の環境とは全く違う。家のような戸外栽培だと、11月にはもうリトープスは成育をほとんどやめてしまう。
9月20日に播種したリトープスは発芽こそ順調だが、蒔いた6種のうち、olivacea(オリーブ玉)などは、まだゴマ粒の大きさにも達していない。
11月は目の前で、このまま行くと冬越しが危ない。実際、去年の2013年9月の終わりから、10月の終わりにかけて播種した何百粒ものリトープスは、去年の9月22日に播種した一部のリトープスを除いて全滅した。
というわけで、少しでも太陽光線で鉢土の温度が上がるようにと、二重鉢の外鉢を素焼きのものから、黒色のプラ鉢に替えてみた。外鉢の衣替えをしたうわけだ。
鉢土の温度をモニターするために鉢に挿した温度計を見ると、画像の写真を撮った午前7時の時点で、プラ鉢が21℃、素焼きが18℃と早くも3℃の温度差。
午後1時半には、前者が30℃なのに対し後者は24℃と6℃の差が付いた。
黒プラ鉢が十分に効果を発揮するのは、画像のようにプラ鉢本体に十分日光が当たっている場合だ。
また、上方からの日光も利用できるようにするためには、これも画像のような、鉢の上部がラッパのように開いたタイプでないと効果がないので注意を要する。