一見栄、二男、三金#6

三番目の検証方法は、若者グループの女性がハンバーガーショップのような軽食レストランのカウンター係になって、一日にもらうチップの額を比べるというもの。
一日目は、胸にサラシを巻いて、ペッタンコにし、二日目は通常の状態。三日目はシリコン製のオッパイをつけて、上げ底にした。
結果は一日目と二日目ではチップの額にほとんど差が無かったが、三日目のチップの額は70%アップ。明らかな差が出た。
この実験を始めるに当たって、若者グループの二人の男性は、実験開始からにやけっぱなし。体を張って検証実験に臨んだ女性は、最初はなんというお馬鹿な実験、付き合ってられないという表情だったが、三日目に、デカパイにして出勤するときに、路上ですでに男性たちの視線が胸にちくちく刺さる感じがしてくると、なんだかやる気が出たようだ。
ショップでの男たちの反応は、隠しカメラで見ていると、おかしいくらい、ウェイトレス役の女性メンバーの胸に釘付け。
二度見どころか、ちらちらとそちらぱかり見ている男性。見ていない振りをして、目の隅でしっかり見ている男性と、見方はいろいろでも、一様に視線を飛ばしている。
で、結果は前述のとおり、チップの額は大幅アップ。
この実験を見ると、一番目の検証内容は内容を少し変えると、やっぱり本当じゃないかと思えてくる。
つまり、「男は女の前では、まともな判断が出来ないアホになる」ではなくて、「男は胸の大きな女性の前では、まともな判断が出来ないアホになる」のではないかということ。
検証方法も、何かの作業をさせるのはいいとして、でっかいオッパイがいやでも視野に入るようにしたら、結果はまた違ったのではないだろうか。
こうしたことを考えると、中世ヨーロッパ貴族の女性の衣装は実に理にかなっていたことになる。
きらびやかなロングドレス。しかし、胸元は大きく開いていて、胸の大きさを強調するため、コルセットで胸骨全体を締め上げる。
この状態で、男性王侯貴族の前で、恭しく腰をかがめてお辞儀すれば、いやでも胸元が見える。
貴族社会では、男性が女性を選ぶ立場にあったが、その男たちの寵愛を得るため、上記のような衣裳が発達したのだろう。
それにしても、デカパイがこれほどの威力があるとは正直驚いた。男たちの単細胞ぶりは同性ながらあきれるほどだ。
日本人男性でも同じ傾向なのだろうか。もっともこんなことを検証してみようという人間はいないかもしれないが。