天井より降り来るもの2

腐食した部分を放置は出来ないので、工務店に連絡して、診てもらうことにした。
その結果、変色した原因はやはり雨漏りで、少なくとも天井の三箇所に雨漏りの跡が見られるとの事だった。
診断の結果を受けて、天井の張替えと、屋根の雨漏り箇所の修理を依頼した。
まずは天井板の張替え。プロの仕事は速い。作業開始から6時間ほどで、天井板の張替えは終わった。

  • 天井板が撤去されたときの状態


最初の映像は、天井板を全部取り除いたところ。二階部分の屋根の部材が見えている。
細かく切断されて、ゴミ袋に詰められた天井板が二階の窓の外にあったので、黒いしみの正体が知りたくて、取り出してみた。
天井裏の部分を見て驚いた。黒いしみの正体は、天井裏に積もったホコリに生えたカビだった。

  • 天井板の裏側の状態


カビは、黒いしみが見えていた部分だけでなく、表側からは何の異常も見られない部分の裏側にも、びっしりと生えていた。
要するに六畳間の天井裏全体がカビの培養地のようになっていたのだ。
クーラーに生えたカビは、部屋中に漂っていたであろうカビの胞子が原因で、クーラーはいってみれば二次感染源であったわけだ。
これでは、いくらクーラーをきれいに掃除しても、一次感染源がそのままでは、問題は何も解決されていなかったことになる。
我が家の立地条件は、日当たりも良く、風通しも良いから、天井裏がカビだらけになっているとは夢にも思わなかったが、どうやらこれがしつこいセキの原因だったようだ。
そして、ひょっとすると、ミケがリンパ腫を患った原因かもしれないのだ。
カビの胞子を吸い続けると癌になるかどうかは分からないが、体に悪いことは明白で、ミケが死んだことによって、そのことに気がつかされたことになる。