体(からだ)絶不調6

総合病院で紹介されたクリニックに行ってみた。予約制ではない、一般の整形外科クリニックだった。
整形外科はどこでも患者数が多く、待ち時間が長い。このクリニックもそうで、診察時間が始まってすぐの時間に行ったにもかかわらず、すでに患者が何にも待合にいて、診察を受けるまでに40分ほど待つことになった。
40分というのは、整形外科医院では短いほうだ。
担当の医者は私と同年代のベテラン医師。気さくな感じで、年齢が近いこともあって出身大学や、専攻について聞かれたので、こちらも気軽に質問に答えた。
それはともかく、帯状疱疹後の神経痛がひどいと訴えたので、それでは、神経ブロックを当院でもやってみようということになった。
で、やってもらったのだが、経過は前回と同じ。なるほど、処置後は左足全体がしびれたようになり、痛みもかなり治まる。しかし、時間がたつとほとんどもとの状態に戻ってしまう。
処置の効果の持続時間はせいぜい10時間程度。うーんこれで一回あたり6000円はちょっと高い。
神経ブロック療法はもうやらないことにした。
週明けの月曜日は総合病院皮膚科での再診日だったが、この日に母の介護の必要から、ヘルパーさんに来てもらうことになって、予定時間がかぶってしまい、再診日の変更をしてもらうことに。それが週末の土曜日まで、予約が取れないことになってしまった。
月曜日の前日の日曜日には痛み止めの薬がなくなってしまう。
痛み止めなしでは、到底耐えられそうにもない。
案の定、痛み止めがなくなった月曜日の晩から、激しい痛みにほとんど寝られない状態に。
それで、水曜日にかかりつけの内科医に事情を話すと、皮膚科で処方してもらったのと同じ、痛み止めを処方してくれた。
痛み止めは治療薬ではない。神経に働きかけ、痛みを忘れさせるだけだ。しかもこの働きかけで、頭がボーとしてふらふらめまいがする。
痛いよりはましだから使わざるを得ないが、ちょうど夢を見ているときと同じような大脳の働き方になるようで、人の名前や物の名前がすぐ出てこなくなる。
夢を見ているとき、知って顔の人物が出てきても、その人の名前は同時に頭には浮かばない。
まさにそんな状態になる。いくら考えても、知っているはずの人の名前が出てこないのだ。
こんな状態ではまともな日常生活はできない。
あーあ、ほんとうにもうどうすりゃいいのだ。