ガーコとピーちゃん1

保護したカラスに、ガーコという名前をつけた。
カラスは大変賢く、餌のたびに同じ名前を呼べば、自分を呼んでいるのだということを程なく覚える。

  • カラスのガーコ(2010年5月17日撮影)


14日の夕方に保護して、今日が4日目。だいぶ元気になったが、まだ飛べるようにはなっていない。
これまでどういった生活をしていたのだろう。まともに枝にも止まれない足で、生きてこれたのが不思議だ。
それはともかく、最初のころの糞と体の臭いのすごいこと。鳥類の糞は、尿とミックス状態で出てくるから、二つがミックスされている臭いがするし、それまで食べていた餌が、雑菌を多く含んでいたりすると、それはもうたまらない臭いとなる。
しかし、保護してからの餌は、無菌状態であるためか、出来立ての糞はほとんどにおわなくなっている。
もうわたしが近づいても、ぜんぜん警戒しなくなっていて、ガーコ呼べば、餌の時間だと分かるようだ。可愛さとは程遠い「グァー」というような声で、餌をねだる。

  • スズメのピーちゃん(2010年5月17日撮影)


保護したスズメの子には、ピーちゃんという名前が付いた。つけたのはわたしではなく、この子を拾った小学校一年の女の子の命名だ。
昨日の午後4時ごろ、スズメの子がどうしているかを見せて欲しいと家にやって来た。
小さな箱に入れたスズメを見せて話をしていると、スズメに向かって、「ピーちゃん、ピーちゃん」と話しかけるので、聞いてみると、スズメにピーちゃんという名前をつけたという。
保護主による命名なので、その名前に決定した。ピーちゃんは3日目の朝をとても元気に迎えた。
水平距離、約3mほどの飛行能力があるが、まだ木から木へ飛び移るだけの力はない。
あと一週間もすれば、立派に飛べるようになるだろう。