新たな子犬たち18

里子に出した後、しばらくして、里親宅に様子を見に行くと、里親家族に十分なじんでいるかどうかは、その表情に見ればすぐに分かる。
私のことをよく覚えていて、懐かしそうにしてくれるのはうれしいがむしろ、私のことを忘れてしまって、里親の家族に甘えているほうがいいのだ。
4月24日のコウキの正式譲渡契約のために、コウキの里親宅を訪れたとき、コウキは懐かしそうに私を出迎えてくれた。

  • 里親宅でのチャウ(2011年4月24日撮影)


家に二ヶ月間いたから、そういう反応を示すのは当然であるが、正式譲渡契約の後の帰り道に寄った、チャウの里親宅での私への反応は、もう私のことを忘れてしまっているかのような態度だった。
私としてはちょっと残念なことではあるが、チャウが里親家族に十分になじんで、その家族の誰からも大事にしてもらっているであろうことが、チャウのしぐさや行動から十分に伝わってきた。
ブンタのように里親探しがうまくいかないこともある。しかし、チャウのようによい里親にめぐり合える場合もあり、里親探しに時間と手間を掛けた甲斐があるというものだ。