新たな子犬たち34

モカとエボニは、それぞれの里親さんに、ラン、小夏という名前をもらった。
預けて一週間ほど経った10月1日に、どちらも正式譲渡契約をすることになり、午前と午後に里親さん宅を訪れた。

  • 里親さん宅でのモカ(ラン)(2011年10月1日撮影)

午前中に訪れたランちゃんの里親さん宅は、自宅から程近いところにある。
兄弟たちが生まれたのは川の中州だが、そこから川を上流に4kmほどさかのぼった場所から程近いところに、里親さんのお宅はある。
同じ川の上流ほど近いところにもらわれていくというのも、何かの縁を感じる。
訪れて判ったことだが、ご主人は私と中学が同窓。学年が一つ下だということもわかった。
ランは順調に育っていて、預けたときの体重が3.5kgだったのが4.5kgになっていた。
先住犬と毎日、庭を走り回って遊んでいるそうで、小さいランの方が大きい先住犬を追い回しているらしく、家にいたときの引っ込み思案の性格からはとても意外に思えた。

  • 立派に成長したリキ(2011年10月1日撮影)

午後に訪れることになっていた里親さん宅は、以前に里子に出したリキの里親さん宅から程近いところにある。
午後3時が約束の時間だったので、その前にリキがどうしているか訪ねてみることにした。
午後2時過ぎに、リキの家に着いた。すると庭先のロープにつながれている大きな犬が目に入った。えっあれがリキ?そう思うほどリキは大きく成長していた。
聞けば、体重は23kgあるという。名前どおりの力の強い立派な成犬に成長していた。
最後に会ってから半年以上が経過していたが、リキは私のことをちゃんと覚えていた。懐かしそうに大きな体を寄せてきて、足元の臭いを嗅ぎ、尾を振って挨拶した。なかなか頭のいい子だ。
この後、エボニ(小夏)の里親さん宅を訪れ、正式譲渡契約を結んだ。

  • 里親さん宅でのエボニ(小夏)(2011年10月1日撮影)

エボニは、すっかり里親さん家族になじんだようで、元気そうだった。里親さん家族の一人の、小6の女の子が熱心に世話をしているという。
子犬の世話をするときの要点を記した文書を、エボニを預ける際にメールに添付して送っておいたが、これを忠実に守っているようで、それなら安心と思い、帰路に着いた。