サボテン鑑賞のツボ・・・綴化その一

植物には、綴化といって、本来の成長の仕方と違った個体が出現することがある。
通常、成長点が一つの場所に複数の成長点が出来てしまい、成長に従い異様な姿となる。
サボテンでは、この綴化が頻繁に起こるようで、綴化種というのがサボテン収集の一つのジャンルとなっている。

  • ギムノカリキウム属竜頭綴化(2011年7月28日撮影)


画像は、家にある綴化種で、ギムノカリキウム属竜頭の綴化種。
正常なサボテンとは似ても似つかない異様な形態になっている。サボテンに興味を持ち出した頃、この綴化種が面白いと思っていくつか買い求めた。この竜頭もその一つ。
しかし育てていくうち、綴化種への興味は急速に薄れた。ユニークな形態というのは、最初はいいが、割合に飽きるのも早い。
綴化種の多くは花が咲かない。年中同じような姿では、すぐ飽きるのも当然だ。
ところで、「綴化」の読み方だが、園芸のほかの植物の世界では、これを「てっか」と読むようだが、なぜかサボテン栽培家の間では、「せっか」という読み方が定着している。
「せっか」などという読み方をするから、これを漢字で書くときに、「石化」とさらに間違った書き方をする場合もある。
園芸の世界で、サボテン栽培はかなり孤立した世界なのかもしれない。