不明種サボテン

ギムノカリキウム属sp(2012年1月31日撮影)
画像のサボテンはギムノカリキウム属のサボテンということはわかるが、さてその種名はというとはっきりしない。
あるサボテン通販ショップで購入したものだが、購入時には「レイダ丸」という札が付いていた。名前からすると、和名が麗蛇丸、学名Gymnocalycium damsiiとも思える。
このサボテンは2010年1月15日付けで、このブログに取り上げたことがある。購入当時の画像では、damsiiらしい特徴も見られるが、2年を経過した現在では、どう見ても別種。同じギムノカリキウム属の牡丹玉と、何かの交配種のようだ。
購入当時の姿(2009年12月撮影)
ギムノカリキウム属のサボテンは自家受粉できない。一方サボテン栽培は多品種を同じフレームや、温室で育てるから、意図しない異種間交雑が簡単に起きてしまう。
ギムノカリキウムに雑種が多いのは、こうした事情が多分に影響していると思う。
種名が何かにこだわるのは、種が違うと育て方が違うからだ。2年前の画像でも、茶色に変色していることから、気温の低さが変色の原因だろう。
牡丹玉にしろ、麗蛇丸にしろ、自生地の冬の気候は日本よりはるかに暖かい。画像のサボテンがその2種の交雑種だったら、やはりベランダの棚においておくより、室内にある加温装置付きの棚に移したほうがいいだろう。
このサボテンは、サボテン栽培を始めるきっかけになったサボテンで、雑種とはいえ、拗らせたり枯らせたりはしたくない。