サボテンの花49

まだまだ残暑厳しい中、花を咲かせるサボテンの種類はそれほど多くないが、球体の割には、大きく、色鮮やかな花を咲かせた蓬莱宮(ほうらいぐう)。
マミラリアに似たサボテンだが、かつての属名はバルチェラだったと思う。現在では、マミラリアに分類が変更されているようだ。
さて、画像の二つの蓬莱宮。別々のサボテン通販ショップで購入したもので、左は奈良、右は長野の出身。
どちらも家に来てからは今回が初開花なのだが、なぜか同じ日に開花した。ひょっとして、それぞれ別のサボテン業者が同じ栽培者から購入して、販売したのかと思ったが、よくみると、二つのサボテンはいくつかの点で違いが在る。
まず、花弁の形が微妙に違う。ついで、刺の太さが違う。右のほうが刺が太い。
これらのことから、同じ親サボテンのカキコまたは、種子の実生ではなさそうなので、交配して、種を採ってみることにした。
それにしても、奈良と長野のどちらのサボテンショップも「大型蓬莱宮」という名称で販売していた。
大型という言葉をわざわざ付加するからには、「小型蓬莱宮」というのが存在するか、サボテンの標準から考えて大きさがかなり大きいというのでなければならないが、前者のようなサボテンはないし、大きさが直径3cmほどしかないから、後者の意味でもなさそうだ。
すでに、栽培年月を経ていて、開花が期待できる株という意味なら、「開花球」とすればよい。
大型というから、どんな巨大な蓬莱宮だろうかと思って、注文したら、ちっこくて、萎びたサボテンが送られてきて、びっくり。
幸い、家に来てから、ふっくらと元気よく育って、今回の開花となった。