日本人の英作文31

前回の英語関連記事で紹介した本の引用。今回はgoに関する部分。

11.2 go=「行く」
人が中心(話し手や聞き手)から離れる行為は、英語はgoであるのに対し、日本語の「行く」は自分が家あるいはその場所から去る場合となります。家(あるいはその他の本拠地)に戻る場合は「帰る」ということになります。
(18) goを使う場合: 中心(話し手・聞き手がいるところ)から離れる---「行く」
(19) (母親が娘に) アラでかけるの?
Are you going out?
(20) (主人が) いってきまーす
I'm going now.
(21) (奥さんが) 父さんあの子はもうでかけましたよ
   Hubby, he's gone out!
(22) (父親にママはどこかと聞かれ、子供が) 美容院にいっているよ
   She's gone to the beauty parlor.
(23) (訪問客が) おくさまあたくしこれで失礼を
I really must be going!
(19)-(22)のように、人が中心(話し手・聞き手がいるところ(家)から離れる場合は、日本語と同じでgoとなります。(23)のような場合も、話し手は訪問客ですが、聞き手(=中心)から離れるので英語はgoですが、日本語は「失礼を(する)」とか「帰ります」となります。

前回のcomeの逆の行動、つまり、中心へ近づくのではなく、遠ざかる行動がgoを使う場合の説明だ。
この「中心」を使った説明はcomeとgoの使い分けを理解するうえで有効だが、そういう考え方をしたことがないものには、なかなか理解が難しい。