英語関連

Kinky University

新年も早、半月が過ぎた。その新年1月3日の新聞にある大学の一面ぶち抜きの広告記事。 大学に関係したこれまでの出来事に対して謝罪するという内容。 謝罪する内容がいくつも挙げられており、その中に英文による謝罪記事があった。 その謝罪記事を次にあげて…

日本人の英文解釈8

「日本人の英文法」の先の引用部分の後の解説の中で、重要だと思われる部分を抜粋してみる。 今晩私が帰宅しときに、私の家内はどちらの言い方をするでしょうか? (1) What have you done today? (2) What have you been doing today? 実は、家内はこのどちら…

日本人の英文解釈7

今回の課題文は次の通り。 P6 "Well, we've been thinking about it for some time---all winter in fact," returned Marilla. 訳文例: 「だけど私たちはそのことについて時々ずっと考えてきたの。じっさいふゆじゅうね。」とマリラは答えた。 課題文は一見…

日本人の英文解釈6

ここで、課題文と訳文例を再掲する。 P5 If Marilla had said that Matthew had gone to Bright River to meet a kangaroo from Australia Mrs. Rachel could not have been more astonished. 訳文例: もしマリラが、マシューがオーストラリアから来たカンガ…

日本人の英文解釈5

今回の課題文について、もう一つ説明が必要な点がある。 それは比較表現が含まれていること。 仮定法に比較が含まれているものといえば、口語で頻繁に使われる表現がある。 次のようなものだ。 1. Couldn't be better. 2. I couldn't agree with you more. 3…

日本人の英文解釈4

以下に課題文を再掲しておく。 P5 If Marilla had said that Matthew had gone to Bright River to meet a kangaroo from Australia Mrs. Rachel could not have been more astonished. even ifと仮定法が共起できることは次の例文でわかる。 I wouldn't mar…

日本人の英文解釈3

今回の課題文は次の文。 P5 If Marilla had said that Matthew had gone to Bright River to meet a kangaroo from Australia Mrs. Rachel could not have been more astonished. 訳文例: もしマリラが、マシューがオーストラリアから来たカンガルーに会いに…

日本人の英文解釈2

前回記事掲載の課題文を再掲する。 P2 Avonlea occupied a little triangular peninsula jutting out into the Gulf of St. Lawrence, with water on two sides of it, anybody who went out of it or into it had to pass over that hill road and so run t…

日本人の英文解釈1

英語関連の記事は久しぶり。 英語の学習会でちょっと難しい英文を取り上げ、逐語訳をしていくことにした。これは学校でやる英文読解の授業と同じ。 ちょっと違うのは、一つ一つの英文を構造分析して訳を当てはめていくというようなやり方ではなく、大体の意…

日本人の英作文2017-2

「キツネのハンカチ」の続き。 課題個所 「今夜のお星さまはみごとでしょう。北風が、空のちりをふきはらったあと、ぼくが、天までとどく脚立にのぼって、きゅっきゅつとみがいたからです。ぼくは、こう見えても、星みがきのマイスターなんですよ」 訳文1 "L…

日本人の英作文2017-1

タイトルのシリアルは新年に合わせて新しくしたが、内容は去年からの「キツネのハンカチ」の続き。 今回の課題個所と作文例は次の通り。 課題個所 「たいせつなものって?」 「ハンカチです。でも、ただのハンカチじゃありません。お星さまをみがくためのもの…

「つい〜する」の英訳についての考察3

「日本人の英文完全治療クリニック」のcan't help 〜ingとcan't resist 〜ingの適用基準を読んでも実際にどのような〜ing形の動詞がどちらに使われるかは日本人の感覚からはわかりにくい。 それぞれに使われる動詞にどんなものがあるかを実際の文から探した…

「つい〜する」の英訳についての考察2

「日本人の英文法完全治療クリニック」は、また、can't resist 〜ingについては次のように記している。 can't resist 〜ingは「意図的な行動」に使う 参考書に載っていた例文彼のジョークはとても面白かったので、笑わずにいられなかった。 (✖) His joke was…

「つい〜する」の英訳についての考察1

「つい〜する」という表現は日常よく使われる。頻繁に出てくる表現なのに、この表現を英語でいうとどうなるかには、かなりの考察が必要になる。 一部の「つい〜する」と表現される日本語はcan't help 〜ingまたは、can't resist 〜ingが使用可能。 まず日本…

日本人の英作文2016-21

前回記事から間が空いてしまったが、「キツネのハンカチ」の続き。 課題部分 「とてもたいせつなものをいれるポケットなんです。とれないようにしっかりぬいつけてください」 それをきくと、平井さんは、あいてがキツネであることをわすれて、ついたずねまし…

日本人の英作文2016-20

童話、「キツネのハンカチ」の英作文。 今回の課題部分と、訳文例は次の通り。 課題文 キツネは、中に入ってきてエプロンをはずすと、エプロンの真ん中についているポケットを見せました。 まわりの糸がほつれて、いまにもとれそうになっています。 訳文例1 …

日本人の英作文2016-19

「ノックしてしまった」の部分の表現として、"can't resist ...ing"というフレーズが適切だと書いたが、このフレーズに関して、英和辞典が役に立たないのは前で述べた。 このフレーズに関して説明があるのは、「日本人の英文法」の著者、T.D ミントンによる…

日本人の英作文2016-18

先の「してしまった」で上げた例文で、1〜7は、いずれも主語をIにして英訳すべき文。 また、8.はI以外の人物、9と10は物が主語になる。 それぞれの動詞の意味を分析的に言うと次のようになる。 1. 非意図的結果 2. ある環境における、結果としての残念な状態…

日本人の英作文2016-17

前回の記事で「〜してしまいました」の表現には"cannot resist ...ing"が適切だと述べたが、その理由を述べる。 この表現は、手持ちの英和辞典二冊には、詳しい説明がない。 A英和辞典には、"I could not resist laughing. 笑わずにはいられなかった。 =I co…

日本人の英作文2016-16

童話「キツネのハンカチ」の続き。 今回の課題部分と訳文の例は次の通り。 課題文 平井さんは、ドアをあけて、ぽかんとしました。大きなエプロンをしたキツネが立っていたのです。 「夜分おそくすみません。明かりがついていたので、ノックしてしまいました…

日本人の英作文2016-15

童話「キツネのハンカチ」の続き。 今回の課題個所と訳文の例は次の通り。 課題文 その夜おそく、平井さんが、仕事場で、古いコートの仕立て直しをしていると、お店のドアがなりました。 時計を見ると、もう十時です。 「こんな時間にだれだろう」 訳文1 Lat…

日本人の英作文2016-14

課題文と訳文例二つを再掲する。 課題文 冬のある日のこと。 朝からふきあれた北風がやんで、空がキーンとすみわたりました。 暗くなると、空いっぱいに星がかがやいて、今にも光のしずくが落ちてきそうでした。 訳文1 One day in winter. The north wind ha…

日本人の英作文2016-13

さて、「キツネのハンカチ」の第二回目。作者は茂市久美子という人。ネット検索によると岩手県出身の童話作家とあった。 1951年生まれで私と同年代。実践女子大卒。彼女が大学在籍中には、大学は渋谷にあったから、同じころに東京で学生生活を送っていた私は…

I'm the one who loves you.

表題の英語はいわゆる限定(制限)用法の関係代名詞を用いた文。簡単な単語だけでできているこの文の意味をちゃんと理解できる英語学習者は意外に少ない。 まず、"one"の意味。「一つ」という数詞を表しいるのではなく、不定代名詞と呼ばれるもの。 このoneが…

日本人の英作文2016-12

さて、今年の英作文、第2弾は2014年12月27日付けの読売新聞の夕刊に掲載された童話、「キツネのハンカチ」。 その前半は次の通り。 「キツネのハンカチ」 山のふもとに、「平井洋裁店」と看板のかかった仕立屋さんがあります。 小さなお店のショーウィンドー…

日本人の英作文2016-11

今回、取り上げた「別れ話は突然に」の最終回。いつも通り、課題個所と訳文の例は次の通り。 課題個所 なぜそれが悪いのかわからない。たかが言葉じゃないか。でも、それを言うと亜美はもっと怒りそうだから、亮平は亜美の手をしっかり握って、地下鉄の開い…

日本人の英作文2016-10

今回の課題部分と、訳文の例は次の通り。 訳文の二つの例は、いずれも私が指導している学習グループの生徒のもの。 生徒といっても英語の学習にかけた年月はかなり長い人たち。たいてい数十年。 課題個所 「また始まった。あたしはそういうところが変だって…

日本人の英作文2016-9

桐野夏生の短編「別れ話は突然に」の続き。 今回の課題箇所と訳文例は次のとおり。 課題箇所 「僕は亜美に嫌われても平気だよ。蛇蝎のごとく嫌われても信念を通す、という言葉だってあるじゃない。俺は自分が好きな人間は、相手も俺のことを絶対に好きになる…

日本人の英作文2016-8

前回記事から、ちょっと間が空いてしまったが、桐野夏生の短編の英作文。 今回の課題箇所と訳文例は次のとおり。 課題箇所 なるほど。亮平は亜美と一緒にいられるだけで幸福だったのに、亜美は亮平の言葉や態度をあれこれ考えて悩んでいたらしい。どうして亜…

日本人の英作文2016-7

桐野夏生による短編の後半。 地下鉄が入線して来た。その轟音に負けまいと亜美が声を張り上げる。 「そういう単純なことじゃない。あたしは後悔したんだよね。ああ、あなたみたいなポジティブ人間に相談した、あたしがバカだったって」 なるほど、亮平は亜美…