里子の近況報告(マユ)

里子のマユの里親さんから、近況報告のメールが届いた。
マユの同腹の兄弟同様、マユも耳が立って表情が一変した。画像が最近のマユの様子。
体重が10kg近くなったそうで、このぶんだと生長しきった時の体重は15kgは超えると思う。
見た感じは、同じ母犬が一昨年前に生んだ鈴によく似ている。しかし、鈴は小柄で、体重は15kgに満たないはずだ。うちの小夏とも似ているが、小夏も体重は14kg弱。
同腹の兄弟のラッキーの里親さんからの近況報告には、甘噛みに手を焼いているとあったが、マユも甘噛みがひどいらしい。
生後5ヶ月になろうとする現在、マユたちはちょうど歯が生え変わる時期に来ている。歯が生え変わる時期には、それを促進する意味もあり、盛んにいろんなものを齧ったり、噛んだりする。
子犬同士でも、お互いにかみ付き合うのはこの時期だ。子犬同士の噛み付き合いは、このことで、兄弟の間での序列が決まる重要な通過儀礼なのだ。
この時期に、すでに兄弟から離されている場合、噛みつく相手は飼い主ということになる。このときに、対処を誤ると、噛み付くことが癖になったり、飼い主と犬の関係が主従、逆になってしまいかねない。
飼い主が甘噛みを見逃さず、根気よく修正していく必要がある。甘噛みしてきた時に、感情的になって、怒ったり、大きな声を出すのは逆効果。ますます興奮して噛みつきが激しくなるだけ。
何も言わずに、すばやくあごの近くの頚動脈の走っている場所をわしづかみする。そうすると、たいていおとなしくなる。おとなしくなっても、犬の呼吸や脈拍が落ち着くまでしばらくはそのままの状態で、首筋をわしづかみしたままでいる。
完全におとなしくなったら、ほめて、おやつを与える。
私が保護した犬たちの多くが、この甘噛みがひどく、里親さんたちには苦労をかけているようで、大変申し訳なく思っている。
しかし、根気よく問題行動を修正できれば、保護した犬たちの飼い主に対する忠誠心は大変強く、家庭犬として、うまくやっていけるはずだと思っている。