里子の近況報告(エナ)

里子のエナの里親さんから、近況報告のメールが届いた。
エナは現在、体重が19kg。一昨年の11月に保護した5頭の子犬の中では、体の大きい方だったから、適正な体重といえる。
ドッグランに時々連れて行ってもらっているようで、そこで、ワンコ友達もできたようだ。
問題は、散歩の時の引っ張り癖。
体が大きい分、引っ張る時の力も強い。癖をそのままにすると思わぬ危険事態も起こりかねないので矯正の必要がある。
引っ張り癖の矯正をケーブルテレビの番組、「カリスマドッグトレーナー」で見たことがある。
引っ張り癖のある犬は、ほとんど例外なく、散歩させようとすると、散歩に連れ出す人間より先に、戸口から外に出ようとする。
これは、人間より、自分が人間を先導しようとする行為で、引っ張り癖を直すには、ここから修正していかなくてはならないそうだ。
以下は番組で見たことの要約。
1. 散歩にでようとする時、まず、人間が戸口のところに立つ。このときに犬が戸口のところに立とうとしたら、二、三歩下がらせて、待て、またはお座りをさせる。
2. じっとそのままにさせ、戸口を開ける。このときに、犬が立ち上がったり、戸口に近づこうとしたら、扉を閉めて、お座りからやり直す。
3. 扉を開けても、待機の姿勢が崩れなくなるまで、何度でも2.を繰り返し、それができるようになって初めて、犬を扉のところに呼び寄せて、リードをつける。
4. 戸口のところで、またお座り、待てのコマンドで待機させ、人間が先に外に出る。
人間より先に外に出ようとしたら、また、1.からやり直す。
5. 4.が問題なければ、リードを短めに持ち、犬を斜め後方に従わせるようにする。このときも、人より先に出ようとしたら、1.からやり直す。
とにかく妥協は一切だめで、それぞれの段階を完全にクリアーできるまで、何度でもやり直す。
6. 1〜5が問題なくできるようになり、散歩に出た後、人より前に出ようとしたら、立ち止まって、リードを後方に引くのではなく、立ち止まらず、リードを人間の側、つまり横方向に鋭く強く引っ張って、犬のバランスを崩させる。
これによって、前に出ることを防ぐ。
7. 家族の誰に対しても、引っ張り癖を出させないように、1〜6の訓練を家族全員が行う。
という要領だった。
結構面倒なことだと思うが、人間が犬に対して指導的立場でいるためには、必要な躾なのだろう。