二重鉢への植替え

豪華な花を咲かせた紅冠丸。株元からの変色も少ない。この状態で夏を乗り切りたいので、プラ鉢から素焼き鉢に植え替えることにした。
ノトカクタスの多くが、熱帯夜が続く頃に、株元から茶色に変色し、汚らしい姿になる。これを防ぐため、熱のこもりやすいプラ鉢をやめて、陶器製の鉢にする。
陶器製だと、鉢表面からの水分の蒸散によって、鉢土の温度が下がる。家では、その効果をさらに高めるため、鉢を二重にして、外側の鉢と内側の鉢の間に砂を入れ、猛暑が続く頃には、夜、この砂に水を差して、鉢の冷却を促進させている。
画像は、その植替えの実際。
左端のテラコッタ鉢に植え替える。この鉢は、底穴が小さいので、前列にある、鉢底ネットを鉢底に合うようにつばの部分を切って合わせる。
用土は有機物を多く含んだタイプのサボテン用のもの。植え替えるときに、古い土を落としたり、根を切り詰めたりせず、土のついた状態のままにする。
夏越しのための植替えなので、根をいじらないことが大事。
サボテンを移し替えたテラコッタ鉢を、それよりやや直径の大きな素焼き鉢に入れる。
鉢と鉢のすき間に砂を入れる。そとがわの鉢が駄温鉢では、水の蒸散があまり起こらず、鉢全体の温度を下げる効果に乏しいので不可。必ず、素焼きのものにする。
二枚目の画像は、砂を入れ終わった状態。
大きさの違うサボテンでも、同じようにテラコッタ鉢と素焼き鉢を組み合わせることで、二重鉢にすることができる。
画像、左側のサボテンは二重にしていないのは、そこまでする必要がないと思われるため。このサボテンはノトカクタス属だが、株もとの変色を起こさないタイプなので、テラコッタ鉢に入れるだけで十分。
右端のサボテンは、ホリドカクタス属の不明種(sp.)。ホリドカクタスの育て方はいまいちよくわからないのだが、南米産なので、今回二重鉢にして、夏を越させることにした。