あるサボテンの植替え

  • 植替えのために鉢から抜いたサボテン

このサボテンをあるHCで買ったのは、もう何年前になるか記憶がはっきりしない。最初に見たとき、刺がまったくなく、これでもサボテンかと思ったことを覚えている。
大して高いものでもなかったので、物珍しさか買ってきて、小さな素焼きの鉢に植えておいた。
生長しているのかどうかわからないまま、時おり水を与える程度の世話で、いったい何年が過ぎたろうか。あるとき、小さなピンク色の花を着けていることに気がついた。
へー花が咲くんだといった程度の感想しか持たなかった。それが5,6年前のこと。
このサボテンは買った時に植えつけたとき以来、一度も植え替えをしていなかった。少なくとも、同じ鉢に10年は植わったままだったと思う。
最近、ようやく、このサボテンを植え替えてみようという気になり、鉢からサボテンを抜こうとしたが、びくとも動かないので、鉢をカナヅチで割って、サボテンを取り出した。
画像は、鉢から取り出した直後に撮ったもの。土の上に出ているサボテン本体より、土の中の根の方が大きく育っている。
2.5号の鉢いっぱいまで、根が育っていたわけだ。これでは、鉢を割らない限り、抜けるわけがない。
それにしても、植えつけたときの土を押しのけて、鉢いっぱいまで根が育つとは、ロホホラ属のサボテンというのは、丈夫というか、しぶといというか、よくもまあ、纏足にも等しい虐待にも耐え抜いたもんだと感心する。