古代ハスの花

  • 2014年7月1日撮影

一枚目の画像は、家から1kmほど離れたところにある用水路に咲くハスの花。
もともとは農業用の用水路を改修、遊歩道を備えて、散策できるようにしたもので、水辺の花などが用水路の中に植えつけられている。
さて、このハスの花。確か植えつけられた当初に「古代ハス」という名札が付いていたように思うのだが,記憶がはっきりしない。
古代ハスといえば,60年以上前に、千葉県の遺跡から見つかったハスの種から咲いたという大賀ハスのことだと思うのだが、大賀ハスかどうかはわからない。


大賀ハスは、遺跡から見つかった種が発芽し,開花した後に種の取れたはずで,そうした種あるいは、株分けした株などが全国に配布されたと記憶している。
発見から60年以上が経ち、今やどこにでもあるありふれたハスになっている。
脚光を浴びて,全国にその名が知られるようになった大賀ハスは、その別名を古代ハスともいうのだが,それ以外にも縄文ハスとも原始ハスともよばれることがあるようだ。二枚目の画像が千葉から寄贈されたという大賀ハス
さて、問題は大賀ハスの別名とされる原始ハス。ところが「原始蓮」の名称で奈良時代からずっと絶えることなく栽培が継続され,大阪府指定の天然記念物に「原始蓮」というのがあるのだ。

三枚目がその「原始蓮」。東大阪市の個人のお宅の池に咲くこの蓮は、脚光を浴びることもなく、細々とその命脈を今日につないできたわけで、大賀ハスの発芽成功もすごいことだが、古代から連綿と栽培が受け継がれてきたということにも一種の感動を覚える。
さて、家の近くの用水路のハスは大賀ハスなのだろうか,それとも,原始蓮なのだろうか、判定は各自でお願いする。