冬型リトープス3種

リトープスは、日本の栽培状況では冬型メセンということになっている。
しかし、リトープスの栽培手引きなどを読むと、「冬型種として扱う」というような記述をしている場合がある。
これは注意すべき表現で、「〜として」というのは、「本来はそうではないが、同様のものと考えて」の意味がある。
実際、リトープスの自生地の環境からすると、冬降雨地域が自生地のリトープスは普及種の中にはほとんどない。
つまり、真性の冬型リトープスというのはそれほど多くない。
画像の3種は家では数少ない真性の冬型リトープス、といっても希少種は澄青玉ぐらいのもの。
最初の画像は繭型玉。
自生地の原種の生え方を参考に植えつけたもの。なかなか雰囲気は出ていると思う。
過剰な水遣りや、日光不足は徒長させてしまう原因。このままの姿を維持できるかが課題。
夏の間は、断水でも通常潅水でもない方法を実行するつもり。

青磁玉2株。Y字開脚になりやすい品種。
栽培のコツは繭型玉と同じ。今の時期から、通常の潅水は徒長の原因になる。
これも今の姿を今後も維持できるかどうか。現在実行している栽培方法で徒長せずに大きくなるようであれば、それが正しい方法ということになる。

三枚目の画像は、他のリトープスとは自生地の環境が違う澄青玉。
澄青玉の自生地はフェネストラリアの自生地とほぼ同じ。同じような栽培法が適切だと思う。
脱皮のとき、徒長した旧葉が邪魔だというので、強制脱皮させた。今のところそれによる悪影響は見られない。

ヤフオクで落札した株だが、到着当時の姿が四枚目の画像。
画像で見えている地上部は全長の70%ほど。全長が20cm近い超トチョープスだった。
二度の脱皮で現在の姿に。
徒長していたのは、自生地環境を考慮しないで、他のリトープスと同様の環境と、栽培法で育てられたためだろう。