からだのことS2#1

体のことで私にとっては血糖値スパイクよりもっと深刻な問題がある。それは睡眠時無呼吸。
自分がこの問題を抱えていることが分かったのは、去年の11月のことだからちょうど一年前。
夢の中で、私はのどに何か詰まったか、あるいは誰かに首を絞められたかで息ができない状態でもがき苦しんでいた。
その時にはっと目が覚めたのだが、目が覚めた瞬間は息ができない状態だった。
目が覚めて2秒もすると息ができるようになった。
これはひょっとすると睡眠時無呼吸というやつかと思った。
真夜中だったので、もう一度眠りにつこうとするが、眠りに落ちるのとほぼ同時に舌の奥の方、ここを舌根というらしいが、ここが喉につっかえて息ができなくなるのがはっきり感じ取れた。
私の場合、息を吸う場合には、問題ないが、息を吐こうとしても吐けなくなるようだった。
息が吐けなければ、吸うこともできないから呼吸が止まってしまう。
睡眠時無呼吸は肥満が原因だと思い込んでいたから、自分のように肥満気味程度の人間は関係ないと思っていたが、とんでもないことだ。
眠っている間に呼吸が止まる。この事実に正直、恐怖を覚えた。また眠りについたら、もう明日という日が来ないのではとさえ思えた。
少し冷静になってから、眠る時の姿勢で、問題がなくなるかもしれないと思いついた。
息が止まるのは、仰向けに寝ていたとき。今度は横向けになって、再び眠りにつこうとした。
意識の一部を覚醒させたまま、眠りにつくのはちょっと難しかったが、だんだんと眠りに落ちていく自分をモニターしながら、舌根の状態にも意識を集中させた。
すると、横向きに眠ると舌根はのどの奥に落ち込まず、呼吸は止まることがなかった。
安心したのか、その直後に私は本当に眠ってしまった。