体(からだ)絶不調3

3月26日月曜日は皮膚科での再診の日。抗ウイルス剤は連用すると腎臓に悪影響があるとのことで、投薬は6日分で打ち切り。痛み止めの薬や、水ぶくれに塗る薬などが処方された。
この時点で股関節の痛みはほとんどなくなっていたので、後は順調に回復するものと思っていた。
ところが、その日の晩ぐらいから、左足の足首とか、ひざの辺りの狭い部分が、突然ひりひりし、その痛みがどんどん場所を変えて、太ももの前の部分、それから太ももを回り込んで後ろの部分、さらに腰骨の辺りと痛みがどんどん広がるようになって来た。
最後の腰骨の辺りに到達したときの痛みは、これはもうこれまでに経験したことのないような激しい痛み。痛みの持続時間こそ、5秒ほどだが、息が止まり、失神しそうなぐらい痛い。
痛みの始まりから終わりまでトータルで30秒ほど。しかしこの30秒、恐ろしく長く感じる。
この発作的痛みが、3月26日の晩から、一日に5回ほど発生するようになった。
夜、寝ている間にも起こるようになり、2〜3時間ほどしか睡眠が取れなくなった。
体の痛みがどれほどかということをあらわす基準がある。
1点 痛みはほとんどない。
2点 かすかに痛みを感じるけれども、眠れないほどではない。
3点 日中は痛くないが、夜になると痛くてよく眠れない。
4点 何か、仕事などをしていると痛みをわすれているが、普段は痛みを感じている。
5点 痛みはあるが、日常生活や仕事には差し支えない。
6点 痛みはあるが、日常生活はなんとかできる。
7点 身の回りのことがかろうじてできる。
8点 痛みのために、日常生活や仕事が全くできない。
9点 痛みのために、いてもたってもいられない。
10点 死にたいほどの、耐えられない痛み。
この基準でいうと、腰骨に達したときの痛みはまさに10点のレベル。
これまでに痛い病気もいくつか経験し、その中での最高は右ひざに痛風の症状が出たとき。
このときの痛さも大変なもので、3〜4日ほどまったく寝られなかったことを覚えている。
いつ果てるともわからない激しい痛みだったが、帯状疱疹の痛みを知ってからは、痛風の痛みは痛みの最高峰でないことがわかった。
痛風の痛みは、上記基準でいうと9点だ。
一日に何回も起こる発作的激痛に耐えかねて、ネットでペインクリニックなるものを検索してみた。
検索で出てきたペインクリニックのうち、K市にあるのが一番近かったので、電話で診療の予約を取り付けた。
予約日は3月29日の木曜日、午前11時30分。どのような処置をするのか少々不安だったが、それよりも、とにかく痛みをとってほしいの一心。
K市の地下鉄M駅までは片道1時間ちょっとの行程。健康なときならどうということのないこの所要時間が果てしなく長い時間に思える。