想定外の出来事

表題の言葉が事故や災害に関連して使われることが多い。どれほどのことなら想定外といえるのか。ちょっとそんなことを考えさせることが今日、わたしの身に起きた。といっても深刻なことではない。
月水金の週3日、わたしの母親の介護のため、ヘルパーさんに来てもらっている。
来てもらっているヘルパーさんは3人いて、そのうちの一人が担当の日にやってくる。
時間は9時半から10時半までの一時間。
母親の部屋の掃除、簡易トイレの洗浄などをやってもらっている。
以前このブログでも言及したことだが、帯状疱疹後の神経痛がひどく、左のひざの下側の痛みのため、うちにいるときはスカートを履いている。
スカートは何枚かあり、どれも母親がクローゼットの中にしまっていたもの。
ヘルパーさんに来てもらうようになったのは、5月からで、最初にスカート姿で出迎えたときには、3人のいずれもが少し驚いたようだが、いろんな家庭のいろんな人に出会っているためか、すぐにわたしのスカート姿になれたようだった。
スカートは夏用のものが3枚ある。少し前まで、夏用のものより少し生地の厚い紺色のタイトスカートを履いていた。
今日はものすごく暑くなると天気予報で予想していたので、夏用のスカートのうちの一枚を履いてみることに。
膝下20cmほどのフレアースカート。なんだかよくわからない柄がついている。
で、今日の担当のヘルパーさんはFさん。気さくな感じの人で、わたしともいろんな話をする。何歳かはよくわからないがすでに成人している娘さんがいる。
ピンポーンの音で門のところまで出迎えに行くと、「今日は新しいスカートですね」と真っ先にスカートのことに言及。さすがに女性は他人のファッションにも敏感だ。
母親の部屋に入って、Fさんに、新しいスカートがよく見えるようにエプロンを脱いだ。
「素敵ですね」とか何とか。
そう言ってから彼女がわたしが履いているスカートのすそを持ち上げた。最初は少しだけ。さらにもう一度かなり高く。
わたしがスカートの下に何を着ているのか気になるのかと思い。わたしは自分からスカートのすそを持ち上げて、下にはいていたスリップを見せた。
そのときにあることに気がついてこういった。「えっ、もしかして今のはスカートめくり?」
これに彼女は「そう」と返事した。さらに「小学生のころよくしてた」とも言った。
「エーっ、女の子が女の子のスカートめくりをしてたってこと?」と聞くと、「そう」だと答えた。
どうやら彼女、わたしがめくりやすいフレアースカートを履いていたので、つい昔の癖が出たようなのだ。
かなり以前、永井豪の漫画「ハレンチ学園」が連載されていたころ、小学校ではこの漫画が有害図書に指定された。
この漫画の触発されたのかどうか、その当時、小学校ではスカートめくりがはやっていて、女子児童の親たちはかなりこのことに腹を立てていたと思う。
スカートめくりには性的な要素がある思うので、実行するはの当然ながら男子児童ばかりだと思っていたから、Fさんの発言はまったくの想定外。
しかしそれにしても、男のわたしがスカートを履いていて、それに触発された女性が昔取った杵柄ってこんなときには使わないかもしれないが、とにかく昔していたようなスカートめくりをするなんてこれほどの想定外の事態はちょっとないのでは。
うーん、今度からは、ヘルパーさんがやってくる月水金には、スカートをめくられて、下着を見られても恥ずかしくないように、かわいいショーツを履いておくことにしよう。