ミヤオが里親トライアルに出て、後に残されたニャー。ずっと一緒だった相方がいなくなって、ニャーはこれまでに聞いたことのないような鳴き声で鳴き始めた。
明らかに、ミヤオがいなくなって寂しがっている。
猫がさびしがって鳴き声をあげるというのは、これまでに経験がない。
これまでは、保護して一ヶ月ほど、月齢が三ヶ月ほどで里子に出していたから、子猫のほうも兄弟あるいは姉妹といえども、それほどの固い絆は形成されていなかったのだろう。
今回は去年の8月に保護して世話を始め、5ヶ月を経過しての里子トライアル。
ミヤオとニャーは性格がかなり違うが、とても仲良しで、食事も遊びも常に一緒だった。
その一方が突然いなくなったのだ。猫でもやはりさびしく感じるのだろう。
寂しさが少しでもまぎれるようにと、ニャーをわたしの寝室で寝るようにしてやると、三日ほどで鳴き声はあげなくなった。
で、そのニャーにも里親候補の人が出てきた。
ミヤオの里親候補と同じで、独身でマンションで一人暮らしをしている男性からの里親応募。ミヤオの里親候補の方は年齢が26才。今回の候補者は27才だから、年齢的にも近い。
昨日、その方がニャーとのお見合いに家まで来られた。
お見合いの後の会話で、以前から猫を飼いたいと思っていたとのこと。
勤め口は現在住んでいるマンションのすぐ近く。長い残業や出張のある仕事ではないので、その点では問題はない。
人柄にも問題はなさそうなので、ニャーを受け入れる準備が整い次第、ニャーも里子トライアルに出すことになる。