アニマルプラネット

テレビ番組を見る時間が結構長い。食事時についでに見ているだけのことが多いのだが、11月24日の土曜日、時たま見ることがあるアニマルプラネットの番組、「劇的ワンちゃん改造計画」には感動した。
この番組は、犬の保護施設に収容された犬に里親を探すため、トレーナー、トリマー、カーペンターなどの犬に関する専門家がいわば、ドリームチームを結成し、里子候補の犬を里子としてふさわしく変身させるというものだ。
24日の里子候補は、ラブラドール・レトリーバーのビーナス。左前足が小さい時の事故か何かで湾曲してしまい、シェルターでの生活から抜け出せないでいた。
里子を探しにシェルターにやってくる里親候補の人たちも、ビーナスの足を見るや、ビーナスが入っているクレートの前から離れてしまう。
性格がよく、どんな人にも愛想のよいビーナスにどうしても里親を見つけたいドリームチームは、一つの大きな賭けに出る。
湾曲した足を手術で直してもらって、その上で家庭犬としてのトレーニングを行おうというのだ。
里親候補として現れた家族に、手術が失敗した場合には、里子としては譲渡できなくなる。また、手術が成功した場合でも、そのあとのリハビリがなかなか大変で、それを辛抱強く行う必要がある。
こうした条件を承知の上で、それでもビーナスを引き取る意志には変わりがないかとのドリームチームのチームリーダーの質問に、家族の父親と母親は、自分たちの意見だけでは決められない。3人の子供たちに意見を聞いて見ると答えた。
意見を聞かれた3人の子供たちは、多分まだ小学生の2年生から6年生ぐらいなのだが、この子達はどの子も、ビーナスの受け入れに積極的。かくしてビーナスの引き取りは決まった。
ビーナスの里親が決まった瞬間、不覚にも目頭が熱くなった。偶然だが、うちに出戻ってしまったチャックが、ビーナスと同じ左前足に障害が出てしまった。
障害のある犬を引き取ろうとする人は日本でもまずいない。そんなこともあって、ビーナスを受け入れてくれる家族が現れたことに胸が熱くなったのだ。
画像は最近撮ったチャック。なんだかちょっと怖い感じになってきて、里親探しが難しそう。