日本人の英文法16

その場での思いつきにもかかわらず、be going toを使う例は、ほかにも日本人の英文法11でラジオ英会話のスキットで出てきたものをあげた。
これを再掲する。
Checking in at the Hotel
H: I have a reservation for a room under the name of Hal Lloyd.
FDC: I can't seem to pull up your reservation. Do you have a confirmation number?
H: It's 7228.
FDC: Here it is. We don't have any more standard rooms available. I'm going to put you in our deluxe room with a kitchenette.
H: That's fine with us!
スキットの例と、Charlotte's Webの例で共通する点を考えると、どちらもbe going toで表された行為は、本人だけの思いつきで、そのステートメントの受け手が要求したものではないということだ。
意図を表すbe going toは、本人の意図を表すだけで、その実行を相手方に約束するものではないから、いつでも予定の変更が可能だ。
ホテルのチェックインの場合だと、FDCが思いついた解決策を客が受け入れるとは限らないから、willではなくbe going toを使うことにより、その策が変更可能であることを暗に示したと考えられる。
Charlette's Webでは、AveryはFernの賛同を得られそうにもないが、一応は、自分がこれからやろうとすることをbe going toを使って表現し、Fernの反応を見たと考えられる。
以上のことからすると、意思未来のwillと、予定を表すbe going toの使い分けは、必ず、そうしなければならない必要性のある場合、もしくは、必ずそうしたいという強い意志のある場合は、willを用い、相手の反応を見てから、実行するかどうかを決めたほうがよい場合は、be going toを使い、その場の思い付きか、それ以前からの計画かどうかは、どちらの場合も関係がないといえる。
この考え方で、おおむね正しいかどうかをラジオ英会話に出てきたほかのスキットの例から検証してみることにする。