窮鳥?

昨日の夕方、ベランダに置いてあるサボテンのいくつかを部屋に取り込もうとすると、サボテンの鉢の間に、スズメが一羽。
手を伸ばしても逃げようとしないので、捕まえてよく見ると、クチバシの端がまだ黄色の、巣立ち間もない小雀だった。

  • 小箱の中の小雀(2010年8月19日撮影)


ベランダには、サボテンやランの鉢がたくさん置いてあり、それらの植物のために、遮光ネットがベランダの手すりと屋根のひさしの間に張ってある。
まだ未熟な飛び方しか出来ない小雀が、このネットに引っかかって、ベランダに落ちてしまったのかもしれない。
どこか体を打ち付けて、飛べないのかもしれないので、一晩だけでも保護して様子を見ることにした。
そして、今日の朝。箱を改造したヒナ用の小箱のふたを開けてみた。
小雀は元気だった。一時落下したか何かのショックで、飛べなくなっていただけで、体のどこも悪くはしていなかった。

  • 窓の外に出ようとする小雀


小箱のふたを開けるや、一気に飛び出し、外に出ようとした。
ヒナ用の練りえさを少し与えて、窓をあけやると、元気よく外に飛び出していった。
小雀ながら、手に持ったときの感触は、保護したピーちゃんに比べて、ずしりと重く、足の握力も強い。こうでなくては、外の世界では生きていけないだろう。
ピーちゃんはやはりこのまま飼いつづけるしかないか。
そう思わせる出来事であった。