スズメの雛2014-2

次の日の昼、二階のひさしからスズメのヒナの鳴き声が聞こえてきて、他にもヒナがいて、無事なようだった。
ちょっと心配だったのは、ヒナが孵った後は、親鳥が頻繁に巣から出たり入ったりで、給餌に忙しくなるはずなのに、親鳥が巣から出入りする姿があまり見られないことだった。
そして、この日の午後9時ごろ、二階の部屋の雨戸を閉めようとすると、またもや、ヒナのか細い声がひさしではないところから聞こえてきた。
昨日と同じように、サボテンの棚の下を見ると、一羽のヒナの姿。しかし、このヒナはすでに冷たくなっていた。
成長が悪いわけでもなく、一体どうしたことかと思ったが、まだヒナの鳴く声がする。
暗い中をあちこち探すと、サボテンを入れている簡易温室の一番上の棚、サボテンの鉢と鉢の間にヒナが一羽、挟まっていた。
ひさしからそこまでは60cmほど、落下の衝撃が少なく、落下してからの時間もそれほど経過していなかったのだろう。まだ元気で、体温も感じられる状態だった。
昨日と同じように、冬に使う、足温器の上に、毛布を置いて、その毛布で、ヒナを包むようにして、体温の維持を図った。
ちょっとしてから、昨日と同じように、練りえさを与えてみた。結構よく食べ、今度は大丈夫なようだった。