サボテン鑑賞のツボ3・・・刺その三

刺もののサボテンで厄介なのは、サボテンを植えつけてある鉢の移動時にトゲが刺さることがあることだ。
痛さで思わず鉢を落としたりしたら大変だ。トゲが刺さらないように細心の注意が必要だ。たとえとげに刺されても痛さをこらえて鉢を落とさないようにしなければならない。
もっと厄介なのが植え替え。外に向いたトゲが多いサボテンで、しかも大型だったりすると、植え替えの厄介さは格別だ。
バラの栽培用に、トゲが刺さっても貫通はしない園芸手袋があるが結構高価で、持っていない。サボテンのトゲはバラ以上の鋭さのものがあるから、少々分厚い手袋でも、トゲが手袋を貫通してしまう。

  • ギムノカリキウム属フェロシオール


画像のサボテンはギムノカリキウム属のフェロシオール。球体全体を長く鋭いとげがまるで鉄条網のように包んでいる。
外に向いたトゲがあるためにうっかり顔を近づけたりすると、目を突きかねない。
しかし、このトゲとつや消しの緑色のボディの対比が私の好みに合っていて、トゲの生え方が、個体によって少しずつ違うため、いくつものフェロシオールを買い集めた。
値段も、先の極光丸ほど高くもなく、日の出丸のようにトゲの美しさの維持に気を遣う必要もない育てやすいサボテンだ。
自生地の気候が、日本のそれに近似しており、一年の多くを屋外で育てることも可能だ。