新たな子犬たち3

新たな子犬たちを見つけた7日の月曜日、夜になってその場所に自転車で行ってみた。
昼は姿を見せない野犬たちも、夜は活発に活動する。
子犬たちの隠れている中州は、他の野犬たちも姿を現す場所で、子犬たちがどうしているかが気になったからだ。
河川敷の遊歩道を使って目的の場所に到着したが、子犬たちがいた中州のあたりは静まり返っていて、動くものの気配はなかった。

  • 最初に捕まえた子犬


野犬の姿もなかったので、引き返そうとしたとき、堤防の上から、キューンと言うような音がしたので、そちらを見ると、堤防の上に、小さな犬のシルエットが見えた。
それも一匹ではなく、何匹ものシルエットだ。
子犬たちは、野犬の仔にふさわしく、夜になって大胆にも、中州の草むらから出て、堤防の上に登っていたのだ。
これは子犬を捕まえるチャンスと思い、堤防の斜面を一気に駆け上がった。
子犬たちは、逃げようとしたが、自分たちの隠れ場所の中洲に戻るには、堤防の斜面を駆け下りなくてはならない。
しかし、まだ足の力が十分ではないので、急いで駆け下りることが出来ないようだった。
堤防の斜面の手前で、立ち往生している一匹を難なく捕獲。

  • 二匹目の子犬


子犬を捕獲はしたものの、こんな状況を予想していなかったので、子犬を収容するものがない。
仕方がないので、自転車の前カゴに一匹を入れて、堤防を再び駆け上がると、まだ斜面の手前で、固まっている子犬がいた。
こちらも簡単に捕獲。
しかし自転車の前カゴに収容できるのは二匹まで、他にもまだ簡単に捕まえることの出来る子犬はいたが、とりあえず、捕まえた二匹をつれて、自宅に戻った。