荼毘

昨日の月曜日、一昨日持ち帰った小鳥の遺骸を火葬した。
晴れていたので、庭で火葬をするにはよかったが、やや風が強く、種火がつけにくかった。

  • 種火をつけた直後の写真


この小鳥は、ソウシチョウといい、もともと日本の在来種ではない。
飼育鑑賞用として海外から輸入されたものだ。それがかごから逃げ出したり、飼い主が故意に放鳥したりしたものが、日本の環境の中で生き残り、定住するようになったものだ。
そのため、外来生物として、日本の固有の生態系を脅かす存在として指定されているようだが、そもそも輸入することを認めておいて、外の世界に逃げ出し定住したからといって、今度は悪者扱いとは、人間の勝手さも極まっている。
こうした事例は鳥の世界だけでなく、爬虫類、魚類の世界でもあるようで、生態系云々を言うなら、オーストラリアのように、野生生物の売買は言うまでもなく、特殊な研究、限られた場所での限られた個体数の飼育以外の目的で、生体を移動することをすべて禁止するのでなければならない。
先に自由な生体の売買や移動認めながら、後で生態系の保護を言うのは、やっていることがちぐはぐだ。日本の場合、やることがいちいち泥縄なのだ。

  • 燃え残った骨


まあ、それはともかく、この死んだソウシチョウも飼われていたものではなく、外の環境で、生まれそして育ったものに違いない。
かごで飼っている鳥の場合、尾羽が汚れていたり、短くなっていたりする。
狭いカゴの中を行ったり来たりするときに、尾羽が止まり木あたることが多いからだ。
人間の勝手な思いなど関係なく、自由に外の世界で生きてきたこの小鳥に訪れた突然の死。その最期の時に居合わせたものとして、遺骸を荼毘に付し、燃え残った骨は、家の庭のある場所に埋葬した。