新たな子犬たち8

川原で生まれた野犬の兄弟犬を次々と捕獲して、連れ帰ったが、当然のことながら、家でこの子犬たちを育てることは出来ない。
そこで、里親募集のサイトに子犬たちの写真を掲載し、里親を募ることにした。
こうしたサイトに写真を出す場合、写真写りが応募数にまともに影響する。なるべく可愛く写っているものを選んでサイトに写真を掲載してもらった。
そして、募集の記事の書き方や里親に求める条件も応募数に微妙に影響するようだ。幸い、応募数は、結構たくさんあり、子犬たちの落ち着き先は次々と決まっていった。

  • 五匹の子犬の最期の集合写真(2011年3月7日撮影)

最初に家を去ることになったのは、ゴウと名づけたブチのメス。
ゴウを連れて、里親宅に向かう直前に、5匹の兄弟たちの最期の集合写真を撮った。
もう二度とこの子犬たちが一堂に会することはないだろう。
この子犬たちは、こちらが何もしなくても、自然と兄弟がひとところに集まってくる。
仲間意識がとても強く、決して一匹で行動しないのは、多分何代も続く野犬の親から受け継いだ遺伝子がそうさせるのだと思う。
その子犬たちをばらばらにしてしまうことに一抹の罪悪感を感じたが、これもこの子犬たちのためには仕方のないことと思い、ゴウを車に乗せて、里親宅に向かった。