日中の水遣り5

鉢を触ると熱いぐらいになっているバラの鉢植えに水を遣るときに思ったのは、中途半端な量の水を遣るのではなく、鉢底から流れ出る水が、与える水の温度と同じぐらいになるまで、たっぷり遣ったほうがいいだろうということだ。
大量の水で、熱くなりすぎている鉢土の温度を下げられるだけ下げるというこの方法は、サツキやシャクナゲで、問題なかったように、バラでもなんら問題はなかった。
毎日欠かすことの出来ない、夏の朝の水遣りだが、何かの事情で、それが出来ない場合がある。

  • バラの鉢植え(2011年8月21日撮影)


鉢土がからからになった状態で、葉がしおれ始めているのに、日中の水遣りは厳禁などという常識にとらわれていたときには、夕方、陽が傾いてから、水遣りをしていた。
高温や乾燥に、割合強いバラでも、こういうことが一度でもあると、その株はずいぶんと弱り、何回か同じことを繰り返すと、枯れてしまうものもあった。
どんなに暑い真夏の昼でも、水切れを起こしかけていると判断したら、ためらいなく水を遣るようにしてからは、水切れで枯れるバラはなくなった。
バラでも日中の水遣りに問題無しということが分かってからは、他の植物の鉢植え、それから庭木にも、昼の一番暑い時間帯に水遣りをするようになった。
もちろんこれで問題が生じたことはない。
昼の暑い時間帯に水遣りをしてはいけないという常識。きちんとした検証をした上での話だったのか非常に疑問だ。
真夏のオーストラリアで見た、日中の芝生への水撒き。一番暑くて、乾燥しているとき、芝生は水を必要としているのだから、水を蒔くという至極当然なことをしていたわけだ。
そして、このことは鉢植えの植物でも同じことなのだと、ずいぶん年月がたってようやく分かった。