新たな子犬たち33

「いつ里」に記事を掲載したモカとエボニのどちらにも、首尾よく里親が見つかった。
それぞれ、9月23日の金曜日、24日の土曜日の連休を利用して、里親希望者の家にモカとエボニを連れて行った。
25日の日曜日には、モカとエボニに先立って里親希望者宅に預けていたマサムネの正式譲渡契約に出かけた。
マサムネがもらわれていった先は、かなり山深い場所だ。自宅からは、途中高速道路を利用したが、それでも2時間半の時間がかかった。

  • 里親さん宅でのマサムネ(2011年9月25日撮影)


目指す場所に到着すると、里親さんが出迎えてくれた。あたりは少し開けた場所にある畑と、それ以外は山ばかりのまさしく山里といっていい場所だった。
マサムネの世話係は里親さんの長女。その子に抱かれて、私との久しぶりの対面となった。
預けて2週間が経過していたので、ひょっとするともう私のことを忘れているかと思ったが、私の足のにおいを嗅いで、臭いで私だと判ったみたいだった。
自由に遊べる空間が広々とあり、きっちり面倒を見てくれる人もいて、マサムネは本当にいいところにもらわれていったと思った。
それだけに余計に死んでしまったアイが哀れでならなかった。
マサムネとアイはとても仲がよかった。それが里子に出した先の環境の違いで、天地の差が出来てしまった。その違いを作ってしまったのは他でもない、私なのだ。
複雑な思いを抱きながら、里親さん宅を後にした。