鈎刺マミラリアの梅雨越し

栄冠のほかにも、梅雨時に注意の必要なサボテンがある。鈎刺のマミラリアだ。
鈎刺のほうが直刺のものより腐りやすいかどうかは、はっきりしないのだが、これまでに梅雨時から夏にかけてマミラリアで腐ったのは、月影丸、ペデスデラローサエ、テトランシストラの3種。テトランシストラは二つ腐らせてしまった。
これらの腐ってしまったサボテンに共通することがある。
一つは、何れも鈎刺であること。用土に赤玉土腐葉土が使われていたこと。鉢が黒色のプラスチック製だったことの3つだ。腐った原因が3つの共通点のどれにあるのかははっきりしない。
対照実験をすれば原因の究明ができるかもしれないが、なけなしのサボテンを腐敗するかどうかの実験には使えない。怪しきは全て有罪ということで、この時期には鈎刺マミラリアは、一回り大きい素焼き製のものに植え替える。
普通、サボテンの植替えは、根を整理するのだが、この時期にそんなことをしたら、腐敗を助長するだけだ。
鉢から抜く時、根鉢は崩さず、そのまま別の鉢に移し替え、鉢底と根鉢の隙間には根ぐされ防止剤を入れる。
これまで二つ腐ってしまったテトランシストラは、さらに、鉢を二重にした。
画像のテトランシストラには、頭がフラフラしないように支柱を立てた。
二枚目の画像は、豊明丸。去年はプラスチック製の鉢のままで夏を越した。用土は軽石主体で、赤玉土腐葉土は一切使っていない用土だったので、うまく夏を越せたのかもしれない。
トランシストラに比べれば、丈夫な品種なので、それほど神経質にならなくてもいいのかもしれないが今年は、念のために夏の間だけ、素焼き鉢で夏を越してもらうことにした。