用土に問題あり?

画像のサボテンはマミラリア属景清。成長点付近に異変が生じている。
これは、根ぐされが起きて、腐敗がついに成長点付近まで達していることを示している。
鉢から抜いてみたところ、案の定、サボテンの中心部分が株元から、成長点まで、すっかり腐って、しかもカラカラに乾燥していた。
これは、腐敗が相当以前から進行していたことを意味する。
二枚目の画像は、腐敗した部分を取り除いた後のもの。巨大な穴が開いてしまっている。
このサボテンは、通販でサボテンを購入した際に、おまけでついてきたものだ。
おまけでついてきたからといって、世話を手抜きしたわけでもないのだが、同じ通販ショップで、おまけで付いてきたサボテンはかなりの確率でだめになっている。
このショップのサボテンは、サボテンの種類に関係なく、同じ用土に植えつけられている。うちの栽培条件では、この用土が合わないのかもしれない。
やや大粒の赤玉土腐葉土を混ぜ合わせたもので、草花の栽培用土と同じ組成だ。
赤玉土の粒度が大きいから、排水性はいいのだが、サボテンの用土に、赤玉と腐葉土の組み合わせは問題があるのかもしれない。
腐葉土は根ぐされを引き起こす糸状菌の温床にもなる。また、赤玉土は保水性が高く、草花栽培では、これが栽培上、好都合なのだが、サボテン栽培では、根ぐされのリスクを高めるのかもしれない。
とりわけ、マミラリア属のような北米サボテンには、適切ではないと思われる。
うちで育てているマミラリア属のサボテンのほとんどは、軽石と根ぐされ防止効果のあるゼオライトを混ぜたものを使っていて、赤玉土腐葉土も一切用いていない。
そして、その用土で育てているマミラリアには、今のところ根ぐされは起きていない。