野犬ファミリー現る1

一昨日、小夏を連れて、昼下がりに堤防を散歩していた折、川の対岸で、犬の吠える声がした。みれば、川の中州を活動の拠点にしている野犬ファミリーの3頭の犬がこちらに向かってくるのが見えた。
川の浅くなっているところを渡って、こちら側にやってきた3頭は、私と小夏のすぐ近くまでやってきた。
リーダーのオス犬と、メス二匹。一頭は小夏の母親だ。昼間に野犬ファミリーを間近に見る機会はほとんどない。
小夏はいわゆるさかりになっていて、まさかと思うが、このときに発する匂いか何かが、3頭を引き寄せたのかもしれない。
小夏に近づいたメスの二匹は、空中に漂う匂いを嗅ぐ仕草をしたので、小夏が発する匂いに気がついたことは間違いがない。

  • ドッグフードを食べるメスの二匹(2012年9月10日撮影)

近づいてきた3頭は、吠えたり、こちらを威嚇するわけでもなく、一定の距離を保ったままだった。自分たちの縄張りに侵入してきた犬に気づいたものの、発する臭いがどこか自分たちと共通することに気づいたのかもしれない。
何しろリーダーのオスと、メスのうちの1頭と、小夏とは親子なのだから。
散歩にでる時にカメラを持っていくことは少ないので、その時の様子を写真に撮ることはできなかった。

  • こちらに近づくリーダーのオス

私は、携帯電話を持たないので、突然出現した何かを機会を逃さず、カメラに収めるということができない。
しかし、今日、同じ場所に野犬ファミリーがまた出現するような気がして、カメラを持って出かけた。
予感どおり、野犬ファミリーが現れ、対岸から、川を渡って私のほうに近づいてきた。
ドッグフードを持っていったので、河川敷から堤防の上に上がる階段の途中においてみたら、メスの二頭がそれを食べ始めた。

  • 2mほどの距離に近づいたオス

リーダーのオスは、そうした場合に、自分が真っ先に飛んできて、そのフードを食べたりしない。こちらに近づいてくるのも、最後。とにかく用心深いのだ。
堤防の上まで登ってきたリーダーのオスは、ゆったりと落ち着いた様子で、こちらがカメラを構えても、警戒する様子がない。
これまで、昼間に姿を見かけることは何度かあったが、これほどの近距離で、じっくりとその姿を見る機会は一度もなかった。