ウイルス感染?

最初画像は二つの慶松玉(Ancistrocactus mathssoni)を並べて撮ったもの。
同じ棚に、並べて栽培しているが、右の株だけ、全体的に色が悪く、稜の先端があちこち日焼けを起こしている。なぜこうなるか。
多分、右の株はウイルス感染を起こしていると考えられる。
ウイルスのことをサボテン栽培家の間では、なぜかバイラスと表現している。
英語でウイルスはvirusなので、この単語の英語発音をカタカナ表記したもののようだが、他の業界全てがウイルスと呼び習わしているから、これに倣えばいいと思うのだが、何か特別な事情でもあるのだろうか。
植物のウイルス感染で、よく問題になるのがランだ。花の外観を著しく損なうウイルス感染はラン栽培家にとって大問題で、株へのウイルス感染を防ぐため、神経質なほど感染予防の対策が取られる。
ランは特別にウイルスに弱いのかというと、そうではなく、ほとんどすべの植物にウイルス病が存在する。
サボテンも例外ではなく、ウイルス感染を起こした株は、成長が悪く、病害への抵抗力が乏しくなる。
厄介なことに、ウイルス感染株を助ける方法はないうえ、感染株を放置すれば、他の株への感染源になるので、処分するしかない。
この処分がなかなか決断しづらい。というのも、ウイルス感染かどうかがはっきりしないからだ。
画像の慶松玉もその疑いは濃厚だが、ウイルス感染と断定することもできない。
断定できないから、処分せずにズルズル栽培を続けるということになる。
二枚目の画像は、いわゆる100円サボ2種。何れも品種は不明だが、共通するのはどちらも非常に日焼けしやすい点だ。右のサボテンは成長点にも異常をきたしている。
球体のあちこちにまだら模様ができていて、成長が著しく悪い。
まだら模様は、一見、錦がはいっているようにも見えるが、日焼けした部分に沢山現れるので、錦ではないと思う。
三枚目は、ウイルス感染にほぼ間違いないと思われる株。ヤフオクで落札した翠平丸で、栽培開始以来、まったく成長せず、かといって枯れるわけでもない。
球体全体にモザイク状の模様が現れている。