青い瞳


一昨日のこと、買い物から帰ると母が、向かいのUさんが、子猫を家で預かってくれないかと持ってきたという。何でも小学校近くの坂道で、小学生が拾ってきたのをUさんがうちに預かってもらえるかもということで引き受けたらしい。
犬だの猫だのを保護していると、こういう持込が起きてしまうのは避けがたい。こちらの世話できる数にも限界があるわけだから、保護活動はあまりおおっぴらにはしたくない。
一枚目の画像はUさんがうちに連れてきた子猫。かなり痩せている。歯の状態などからすると生後40日ほど。体重は500gぐらいだったので、やはり痩せ気味。
目が透き通るようなブルー。シャムネコの血が濃いようだ。顔が小さく、手足が長い。人間で言えば、モデル体形とでもいうのだろうか。
小学生が保護した時の状況ははっきりしないのだが、拾った子供の後をついて来たというので野良猫の子ではなさそうだ。野良猫の子供は自分から人間に近づくことはない。
ところで、この子猫を見て、シャムネコというのがどういう猫かネットで調べてみた。
ネットでシャムネコの画像を見ると、ほとんどが二枚目の画像のようなタイプ。
ずいぶん前のことだが、日本でシャムネコがブームになったことがあった。しかし、私には、シャムネコのどこがいいのかよくわからなかった。
顔の真ん中が黒っぽく、その中に青い目が光っている。金目の黒猫も不気味だが、シャムネコも同じぐらい不気味に思えたからだ。ちっとも可愛くない上、体つきは普通の猫と何にも変わらない。
ところが、今回、シャムネコの画像を調べていくうち、一枚の猫の姿に釘付けになった。三枚目の画像がそれ。
顔全体がとても小さく、体はスリムで、手足が長い。気品のある顔立ちは、よく見かける猫とはまったく違う。
ウーン、これならシャム王家で門外不出のペットとして愛玩されるのにふさわしい。
よくあるシャムネコは、本当はシャムネコじゃないんじゃないかと思えてきた。