新たな子犬たち2013-3-1

  • シーバが飛び出してきた茂み

野犬グループのメスたちの一匹、シーバが河原で子犬を産んだ。生んだのはおそらく10月10日。
その1週間ほど前から、妊娠しているのがわかっていたので、注意して観察を続けていた。
出産が近づくと、野犬のメスたちはあちこちとうろうろせず、ある一定の範囲でしか姿の見せなくなる。
そのあたりを集中的に観察していると、なんとなく子犬を産みそうな場所がわかってくる。
10月10日の夜に、子犬を産みそうだと当たりをつけていたところに出かけると、河原に生えた潅木の辺りから、子犬の声が聞こえてきた。
その場所に近づいていくと、茂みの中から、親犬の低いうなり声がした。明らかに、母犬の声だ。

  • 子犬を産んだところ

さらに近づくと、茂みの中から、シーバが飛び出してきた。あまり母犬を刺激すると、子犬を他の場所に移動させたりするので、その日はそっとその場所を離れた。
生まれたての子犬は世話が大変だ。シーバはこれまで一回の出産で、五、六頭の子犬を産んでいる。
保護して世話のかかる子猫を抱えている状況で、さらに子犬五、六頭の世話はとてもじゃないが手に余る。
三週間ほどで離乳期になる。そうなると世話もそれほどかからなくなるので、今回は犬が生まれた場所だけ確認して、しばらくは母犬に世話を任せることにした。