多肉植物・サボテン栽培の難しさ3


あるとき、時々の見ていたHPで、帝玉の栽培について書かれているのに気がついた。
そのHPは、私が住んでいる場所から、地理的にそれほど遠くない場所で、サボテンや多肉を栽培している人が書いている。
そこで紹介している帝玉の栽培法は、最初に読んだ時には、にわかに信じられないようなものだった。
春の栽培はごく普通だが、夏に入ってからも、遮光などせず、直射日光の下に置き、水遣りも通常通り行うというもの。
夏の盛りも直射日光に晒すというのは、なかなか勇気のいることだ。サボテンでも、真夏の直射日光には、日焼けするものがかなりある。
帝玉の肌はいかにも直射日光に弱そうな印象なので、遮光なしの真夏の直射日光はいくらなんでもだめだと思うのが普通だ。
実際、これまで育てた帝玉の中には、夏の日差しの強い時に、日焼けして、そこから腐敗が進んだものがあった。
しかし、何年間も買っては腐らせるを繰り返していたから、だめもとで、去年の春から、巨鳳玉数株、帝玉2株を直射日光に当て続け、夏になっても遮光などせずに、日の出ている時間ずっと太陽光を当て続けてみたところ、全株日焼けなど少しもせずに、無事に夏を越した。
帝玉2株は、今年春には、花も咲かせた。初めての帝玉の開花だった。画像は開花した時の帝玉。
今年の夏も、去年と同じ直射日光栽培で帝玉2株は無事に夏越しした。
帝玉の栽培がうまくいかないのは、自生地の環境が日本のそれとは著しく違うことに加え、メセンの一般的栽培法が帝玉にはあっていないことが原因だったのだ。
うまく云った栽培法は、いってみれば、常識とは真逆の方法だ。こうしたことを最初に行うの人は、日本では上に超のつく少数派だろう。